@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071574, author = {鈴木, 雅雄 and 宇佐美, 徳子 and 小林, 克己 and 村上, 健 and 鈴木 雅雄 and 村上 健}, month = {Jan}, note = {放射線がん治療で問題となる二次発がんや東京電力福島第一原子力発電所事故に起因する低線量(率)放射線人体影響を明らかにするためには、低線量(率)放射線照射で誘導される細胞応答(バイスタンダー効果)の解明が不可欠である。特に後者の場合は、放射線源の主体がCs-137であることから、低LETガンマ線に対する細胞応答が研究の焦点となる。これまで我々は、高エネ機構放射光科学研究施設BL-27Bに設置された単色X線マイクロビーム生物試料照射システムを利用して、低LET電磁波放射線マイクロビームを細胞の部位限定的に照射したときの生物効果及びそのバイスタンダー効果誘導メカニズムの解明を進めてきた。本年は、ヒト正常細胞に対してX線マイクロビーム細胞質限定的照射の試みを報告する。  実験には、公的な細胞バンクより供給されたヒト胎児皮膚由来正常線維芽細胞を用いた。単色X線マイクロビームの照射は、高エネ機構放射光科学研究施設BL-27Bにおいて5.35keVに単色化されたX線マイクロビームを用いて行った。マイクロビームの細胞質限定的照射は、中央部分を刳り貫いた金製の板にX線を99%透過するSiN膜を張り、その上に直径22µm、高さ20µmの金製ポストを立てた細胞質限定的照射用アタッチメントを照射システムに組み込み、蛍光色素で染色した細胞の核を金製ポストで遮蔽する様にコンピューター制御して、認識した一つ一つの細胞の細胞質のみにX線を照射することで実現した[1]。細胞質限定的照射のためのX線マイクロビームサイズとしては、60µm x 60µmと30µm x 30µmの二種類を作成し、それぞれ中央部分が金製ポストで遮蔽された正方形ドーナツ状のビームを用いてヒト正常細胞の細胞質のみにX線を照射し、細胞致死効果を解析している(図1)。 \n \n \n \n 図1.コンピューター制御された細胞質限定的照射システムと概念図。 \n [1] Y.Kobayashi et al., J.Radiat.Res., 50, Suppl., A29-A47 (2009)., 第28回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム}, title = {細胞質限定的照射に対するX線照射効果解析の試み}, year = {2015} }