@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071527, author = {和氣, 司 and 大久保, 敬 and 松本, 謙一郎 and 小澤, 俊彦 and 鎌田, 正 and 福住, 俊一 and 中西, 郁夫 and 和氣 司 and 大久保 敬 and 松本 謙一郎 and 小澤 俊彦 and 鎌田 正 and 中西 郁夫}, month = {Oct}, note = {フラボノイド類は分子内にフェノール性水酸基を持ち、活性酸素種やラジカルを効率良く消去することが知られている。一方、我々は、マグネシウムイオンやアルミニウムイオンなどのルイス酸がフラボノイド類の抗酸化活性に顕著な影響を与えることを光度滴定法により明らかにした(T. Waki, et al. Chem. Commun. 2013, 49, 9842)。本研究では、活性酸素種のモデルとして2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl (DPPH)ラジカルを用い、ストップトフロー法によりフラボノイド類のラジカル消去活性に対するルイス酸の影響を速度論的に検討した。  嫌気性条件下、エタノール/水(9:1 v/v)混合溶媒中、25℃で、フラボノイド類の1つであるkaempferolとDPPHラジカルを反応させると、DPPHラジカルに由来する517 nmの吸収が減少し、DPPHラジカルが効率良く消去された。過剰量のkaempferolとDPPHラジカルを反応させ、517 nmの吸光度の経時変化から擬一次速度定数(k(obs))を決定し、k(obs)値のkaempferol濃度依存性から二次反応速度定数(k)を1.02 × 10(3) M(-1) s(-1)と決定した。この反応系に0.1 M Mg(ClO(4))(2)を加えるとk値は1.67 × 10(2) M(-1) s(-1)と顕著に減少し、0.1 M Al(ClO(4))(3)を加えると4.35 M(-1) s(-1)とさらに大きく減少した。  ルイス酸はDPPHラジカルの一電子還元体アニオンを安定化することで抗酸化物質からDPPHラジカルへの電子移動を促進することが知られている(I. Nakanishi, et al. Org. Biomol. Chem. 2005, 3, 626)。しかし、kaempferolのk値がルイス酸存在下で増加していないことから、kaempferolは電子移動ではなく水素原子移動によりDPPHラジカルを消去していることが示唆された。Al(3+)存在下でk値が大きく減少しているのは、Al(3+)の強いルイス酸性によるものと考えられる。本研究では、他のフラボノイド類についてもルイス酸存在下でk値を決定し、さらに電気化学的手法を用いて構造活性相関およびラジカル消去機構について検討したので併せて報告する。, 第4回CSJ化学フェスタ2014}, title = {フラボノイド類のラジカル消去反応速度に対するルイス酸の影響}, year = {2014} }