@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071524, author = {武田, 志乃 and 鈴木, 享子 and 瀧山和志 and 内川拓也 and 小久保, 年章 and 早尾, 辰雄 and 寺田靖子 and 島田, 義也 and 武田 志乃 and 鈴木 享子 and 小久保 年章 and 早尾 辰雄 and 島田 義也}, month = {Oct}, note = {[はじめに] 福島原発事故に伴い多くの放射性核種が飛散し、内部被ばく影響に関心が向けられている。事故処理過程では、ウランなど核燃料物質を含む汚染水の二次的な事故等による周辺への汚染が懸念される。ウランは腎毒性物質であることから、その生体影響に関する科学的知見の構築と放射線防護上の対策が望まれている。本研究では、ウラン腎毒性の部位特異的特性を調べ、緑藻の一種であるクロレラによる毒性低減化を検討した。 [実験] 雄性Wistarあるいは腎がんモデルラット (10週齢)に酢酸ウラン(天然型)を背部皮下に一回投与(0.5、あるいは2 mg/kg)し、生後1年まで飼育・観察した。経時的に解剖し腎臓を摘出し、組織病理解析およびウランの腎臓内分布解析を行った。また、Wistar系雄性ラット(10週齢)に胃ゾンデにより酢酸ウランを単独(0.5 mg/kg)あるいはクロレラ(1 g/kg)を併用一回投与し、ウラン腎臓蓄積低減効果を調べた。 [結果と考察] 急性腎毒性発生期(投与後2 - 8日)においてウラン低用量ばく露では、腎臓内組織損傷部位は下流部位(S3セグメント)近位尿細管の上部領域が含まれる皮質内辺部を中心とした領域であったが、高用量ではS3セグメント全体、すなわち髄質外辺部まで広範囲に損傷が認められた。尿細管傷害回復後(投与後15日以降)もS3セグメント領域に持続的に再生尿細管が観察された。これらのS3領域ではウランが残存しており、ウランの持続的な部位特異的侵襲が領域限定的な近位尿細管損傷を引き起こしているものと考えられた。一方、クロレラはウランに対してin vitro実験において高い吸着能が確認された。ラットに併用投与した場合は、腎臓中ウラン濃度はウラン単独群に比べ50-60%低値となり、腸管吸収阻害効果が認められた。, 第57回日本放射線影響学会で「ウラン腎毒性の特性と低減化の検討」について発表を行うため}, title = {ウラン腎毒性の特性と低減化の検討}, year = {2014} }