@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071519, author = {高萩, 真彦 and 高萩 真彦}, month = {Oct}, note = {放射線感受性を決定する重要な内的要因の一つは、DNA 損傷を契機とした代謝応答である。中でも、DNA 修復などの DNA 代謝に関連する経路は感受性を直接決定する要因とされる。この経路については、ゲノム情報などから、哺乳動物の種間においても差違があることが推察されているが、比較研究するための条件設定の問題などから、生理学的な観点から研究された事例は限られている。そのため、ヒトの放射線感受性を評価する際に、他の哺乳動物において得られた知見を外挿して理解することには依然と困難な状況にある。  本研究では、ヒト培養細胞と胎盤組織の成分比較を行ったプロトコルを援用し、実験動物であるマウスと家畜のウシを研究対象にして、DNA 損傷へ結合性を示すタンパク質に着目しながら種差に関与する因子の探索を行った。  タンパク質成分の比較には、ヒトの場合と同様に、出産時に得られる新鮮な胎盤組織を用いた。組織細胞から分離した細胞核成分を検体とし、DNA 損傷構造を含むアフィニティー樹脂への吸着性によって一群の結合タンパク質を選択・濃縮した。さらに、カラムクロマトグラフィーと電気泳動による分離パターンによって網羅的なプロファイリングを行った。  現在、ヒト胎盤の結果と対応付けながら、主要な因子の特定を進めている。特に、修復関連因子を含むことが推定されるカラム分画については、DNA 損傷構造への親和性や DNA 切断末端の再結合反応への寄与などから、機能面での比較解析に取り組みはじめた。その経過について報告する。, 日本放射線影響学会 第57回大会}, title = {胎盤組織における DNA 損傷結合タンパク質の網羅的解析と種差解析への展開}, year = {2014} }