@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071513, author = {浅沼哲雄 and 森田明典 and 小野田貴祥 and 有安真也 and 王, 冰 and 澤, 晶子 and 田中, 薫 and 高橋, 一平 and 根井, 充 and 稲葉俊哉 and 青木, 伸 and 王 冰 and 田中 薫 and 根井 充}, month = {Oct}, note = {我々はこれまでにp53阻害剤として、p53のDNA結合ドメイン中の亜鉛イオン結合部位を標的とするいくつかの亜鉛キレート化剤の活性評価を進めてきた。今回、我々はキレート活性が低く細胞毒性の少ない亜鉛キレート化剤AS-2に着目し、その作用機構を解析した。野生型p53株、p53変異株、p53欠損株、p53ノックダウン株、p53再導入株を用いた感受性比較試験では、AS-2が細胞死抑制効果を発揮するには野生型p53が必須であることが明らかとなった。一方、AS-2はp53標的遺伝子産物であるp21、PUMAのmRNA発現量およびタンパク発現量に有意な影響を与えなかった。また、p21、pumaのプロモーターへのp53結合にも影響を示さなかった。さらにAS-2そのものの蛍光特性を利用した蛍光顕微鏡観察を行ったところ、AS-2が主に核外領域に存在していることが明らかとなり、 AS-2がp53の核内反応を抑制しないことを支持する結果と考えられた。細胞分画法によるp53の細胞内局在の解析では、細胞質のp53量を減少させ、ミトコンドリア移行を増加させたにもかかわらず、AS-2はアポトーシスを誘導するシトクロムc、Smacの細胞質への放出を抑制し、ミトコンドリア膜電位の喪失を抑制した。これらの結果から、AS-2の放射線防護効果は転写非依存的ではあるが、既知のp53の転写非依存性経路に作用しているのではなく、核外の何らかのp53作用を阻害しているものと考えられた。ICRマウスを用いた全身照射試験では、AS-2投与群は骨髄死相当線量である8 GyのX線に顕著な防護効果を示し、非投与群および溶媒投与群の30日生存率は0%であったのに対し、AS-2投与群の30日生存率は100%であった。, 日本放射線影響学会第57回大会}, title = {8-キノリノール誘導体AS-2のp53依存性アポトーシス抑制機構}, year = {2014} }