@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071463, author = {村山, 周平 and 城, 潤一郎 and 柴田, 悠圭 and 三田, 智文 and 佐賀, 恒夫 and 青木, 伊知男 and 加藤, 大 and 村山 周平 and 城 潤一郎 and 佐賀 恒夫 and 青木 伊知男}, month = {May}, note = {【目的】次世代の医療において、高い治療効果と、侵襲性の低減への期待から、治療と診断を同時に行う手法が求められており、特に疾患部位へ迅速かつ正確に薬剤を送達し作用させ余剰な物は排出する、外部から観察可能な医薬品/プローブ分子複合キャリアの開発が希求されている。 我々は過去の研究で、タンパク質を包含した光応答性ナノ粒子ゲルを細胞に導入し、光照射によりタンパク質を放出させて細胞機能を制御する手法を開発しており[2]、本研究ではそのナノ粒子を元に、医薬品/プローブ分子複合キャリアの開発を目的とし、陽性のMRI造影剤であるMn2+化合物と蛍光性架橋剤を、ナノ粒子材料であるX字型PEG架橋剤と共に重合することでデュアルプローブ包含ソフトナノ粒子を調製し、調製した粒子をマウスに尾静脈から投与して、実際にMRIと蛍光を用いてin vivoでの動態を観察し評価した。 【方法】医薬品モデルとしてのタンパク質、MRIマーカー分子・蛍光分子を各種ゲル材料と共に重合しMRI・蛍光デュアルプローブナノ粒子を調製した。粒子をマウス尾静脈から投与し、MRI(7-T, Bruker BioSpin社)、生体蛍光イメージング(マエストロ, PerkinElmer社)でナノ粒子の体内での動態を観察した。また、排泄によるナノ粒子の構造の変化を調べるため、フェリチン内包ナノ粒子を投与し、尿中のナノ粒子の様子を電子顕微鏡で観察した。 【結果・考察】デュアルプローブとして働く本ナノ粒子は、MRIと蛍光の両方で、投与直後から腎臓・膀胱・尿に強いシグナルが観察され、また、尿中において投与前と同様のフェリチンを含む粒子構造をTEMにより観察した。さらに、DLSとAFMによる粒子径の解析の結果、本粒子は非常に柔らかく、溶液中では直径150~200nm前後の球体であるが、潰れることで高さ15nm、直径600nmの円盤状に変形することが示唆された。 MRIと蛍光で造影可能なタンパク質キャリアである本ソフトナノ粒子は、速やかに腎排出され高い安全性を期待させる。腫瘍等への標的性をナノ粒子に付与することで、患部に選択的に集積し、余剰物は速やかに排出される安全な医薬品/プローブ分子複合キャリアとなると予想される。 参考文献:1) Shuhei Murayama, Jun-ichiro Jo, Yuka Shibata, Kun Liang, Tomofumi Santa, Tsuneo Saga, Ichio Aoki, Masaru Kato, J. Mater. Chem. B, 1, 4932-4938, (2013). 2) Shuhei Murayama, Baowei Su, Kohki Okabe, Akihiro Kishimura, Kensuke Osada, Masayuki Miura, Takashi Funatsu, Kazunori Kataoka, Masaru Kato, Chem. Commun., 48, 8380-8382, (2012), 第9回日本分子イメージング学会・学術集会}, title = {デュアルプローブ包含ソフトナノゲル}, year = {2014} }