@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071456, author = {安永, 正浩 and 久田, 洋平 and 辻, 厚至 and 佐賀, 恒夫 and 松村, 保広 and 安永 正浩 and 辻 厚至 and 佐賀 恒夫}, month = {May}, note = {がん領域において抗体医薬の臨床応用が進んでいるが、脳腫瘍や膵臓がんなどの難治性固型腫瘍では有効性が示されていない。著者らは、難治性固型腫瘍の豊富な間質が抗体の腫瘍内浸透性を抑制していること(間質バリア)を、分子イメージングを用いて明らかにしてきた。そこで、間質を標的にしたCAST(Cancer stromal targeting)療法を新たに考案して、抗フィブリン抗体を含む各種抗間質抗体の開発を行っている。今回、抗フィブリン抗体の抗原認識部位について新たな知見を得たので、その腫瘍特異性やin vivoイメージングによるデリバリー効果の評価と共に報告する。 【抗原認識部位】抗フィブリン抗体のエピトープ解析の結果、コンフォーメショナル変化に伴う不溶性フィブリン特異的に存在するポケット状構造を認識しており、フィブリノーゲンや可溶性フィブリン、フィブリン分解産物(FDP)には反応しないことが明らかとなった。すなわち、我々の抗体は不溶性フィブリンを特異的に認識するということである。 【腫瘍特異性】ヒト臨床病理組織学的検索や動物モデルでの解析結果から、不溶性フィブリンは、非悪性疾患では炎症症状を伴う急性期にのみ存在して2-3週以内に速やかに消失する。一方がんでは無症候性で、がん細胞が存在する限り永続的に腫瘍組織に析出して存在し続ける。 【蛍光イメージング】抗フィブリノーゲン抗体は血中のフィブリノーゲンと反応するため、抗原抗体複合体を形成して速やかに肝臓に移行・代謝され血中から消失する。抗不溶性フィブリン抗体は血中のフィブリノーゲンや可溶性フィブリン、FDPには反応しないため、腫瘍への強い集積性と持続陽性を認めた。一方、創傷部位では、治癒過程と共に抗不溶性フィブリン抗体の局所集積性は消失した。 【イムノPET】ヒト腫瘍に類似した間質形成をもつマウスの皮膚化学発がんモデルで、腫瘍への選択的集積性とオートラジオグラムでフィブリン陽性腫瘍間質部に特異的に集積していることを確認した。 【膵臓がんモデル】間質の豊富な膵臓がん同所性Xenograftや膵臓がん遺伝子改変モデルマウスでの抗体デリバリーを蛍光イメージングとイムノSPECTで評価した。, 第9回日本分子イメージング学会総会・学術集会}, title = {抗不溶性フィブリン抗体を用いた難治性固形腫瘍のイメージング}, year = {2014} }