@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071450, author = {國領, 大介 and Mi, Peng and 栗田, 朋香 and 矢田部, 輝幸 and Cabral, Horacio and 柴田, さやか and 佐賀, 恒夫 and 青木, 伊知男 and 片岡, 一則 and et.al and 國領 大介 and 柴田 さやか and 佐賀 恒夫 and 青木 伊知男}, month = {May}, note = {【背景・目的】Convection Enhanced Delivery (CED)法をはじめとした、脳腫瘍を対象とした脳内薬剤投与法[Allard, E.: Biomaterials, 2008, Saito, R., et al: Neurol Med Chir (Tokyo), 2012, 他]の治療効果の向上ならびに副作用の低減には、投与薬剤を腫瘍全体に行き渡らせ、かつ腫瘍外への漏出を抑えることが重要である。我々は、治療薬剤を搭載可能なMRI造影剤を含む高分子ミセル[Kaida S., et al: Cancer Res., 2010]を、格子構造を有する生分解性ゲル[Sakai T., et al: Macromolecules, 2008]内に封入することで、副作用を低減し、かつ治療効果の向上を目指した脳内薬剤投与法を検討した。ゲルからの高分子ミセルの放出速度をin vitro実験により評価し、脳腫瘍モデルラットに対するin vivo投与実験を行ったので報告する。 【方法】使用する生分解性ゲルは、2種類の高分子素材(NOF Corporation)を混合することでゲル化する。高分子ミセルはMR造影剤であるGd-DOTAを内包し、粒子径は80 nm程度であった。MR画像は前臨床用7.0テスラMR装置(Kobelco, Jastec, Bruker-biospin)を使用して取得した。ゲルからの高分子ミセルの放出速度は、PBS溶液を含むチューブ内で作製した高分子ミセルを含むゲルのMR信号強度の経時変化より評価した。In vivo投与実験に関しては、ヒト膠芽腫細胞U87MGの同所移植モデルラットを用い、腫瘍内でゲル化するよう、2種類の高分子素材が先端で混合する二連式カテーテルを開発し、高分子ミセルを含むゲルおよび高分子ミセルのみを投与した際の、投与前後でのMR信号変化を観察・評価した。 【結果・考察】In vitro実験において、低分子MR造影剤を含むゲルのMR信号強度は速やかに低下し、12時間後には周囲のPBS溶液と同等になったのに対し、Gd-DOTA内包高分子ミセルを含むゲルのMR信号強度は緩徐に低下し、2日後でも周囲のPBS溶液の信号強度より高かった。このことから、高分子ミセルと生分解性ゲルを組み合わせることで、長時間にわたる薬剤の徐放性能を持つことが示された。In vivoでの投与実験においては、高分子ミセル単体の投与では、腫瘍外への漏出が大きく、1日後には脳内からほとんど消失したのに対し、高分子ミセルを含むゲルを投与した場合、腫瘍外への漏出はほとんど観察されず、かつ投与後3日にわたり腫瘍内に存在した。これらの結果より、MR造影剤内包高分子ミセルを生分解性ゲルとともに用いることにより、薬剤の局所放出を制御し、かつMR画像において、その存在・放出範囲を可視化でき、効果的な脳内薬剤投与法を実施できる可能性が示唆された。, 第9回日本分子イメージング学会・学術集会}, title = {MRI造影剤を含む高分子ミセルと生分解性ゲルを用いた}, year = {2014} }