@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071445, author = {國領, 大介 and 青木, 伊知男 and 河野, 健司 and 佐賀, 恒夫 and 國領 大介 and 青木 伊知男 and 佐賀 恒夫}, month = {May}, note = {【背景・目的】薬剤送達システム(Drug Delivery System, DDS)の発展に伴い,リポソーム,高分子ミセル,デンドリマーなど様々なナノ粒子が開発されている.我々はこれまでに,MR造影剤,蛍光色素,および抗がん剤を内包し,熱を加えることにより効果的に薬剤を表出させるマルチモーダル温度応答性リポソーム(Multimodal Thermo-sensitive Polymer-modified Liposome, MTPL)を作成し,その腫瘍集積性,加温によるMTPL崩壊の可視化,および治療効果について検討した.本発表では,放射線治療の一種である重粒子線治療とナノDDS治療を併用した”ナノDDS・重粒子線治療”の実現に向け,重粒子線(炭素線)照射後のMTPLの腫瘍集積性,局所加温によるMTPL崩壊の評価,および治療効果について検討を行った. 【方法】実験には,マウス由来大腸癌Colon26細胞(1.0  106 cells / 50 l)をBALB/cヌードマウス(日本SLC)臀部の左右2か所の皮下に移植した担がんモデルマウスを使用した.炭素線は片側の腫瘍のみに対し照射(5 Gy)し,その直後に硫酸マンガン,ローダミン,ならびにドキソルビシンを含有したMTPL(200 l)を尾静脈から投与した.局所加温は,MTPL投与後2~3時間後に自作の温水環流装置を用い,腫瘍内に挿入した温度プローブの測定値で42.5℃,10分間加温した.MTPLの腫瘍集積性ならびに崩壊の可視化は,前臨床用7.0テスラMR装置(Kobelco, Jastec, Bruker-biospin)を使用し,炭素線照射12時間,3日および7日後に取得したT1強調画像ならびにT1定量値を用いて評価した.治療効果は,炭素線照射+MTPL投与+局所加温群と,設定した対照群(炭素線照射のみ群,炭素線照射+MTPL群,炭素線照射+局所加温群)の腫瘍サイズを経時的に計測し検討した. 【結果・考察】炭素線照射+MTPL投与群において腫瘍集積性を検討したところ,照射12時間後の照射側と非照射側の腫瘍内T1値に差はなかった.また,炭素線照射+MTPL投与+局所加温群においては治療側の腫瘍内T1値が非治療側の腫瘍内T1値より短縮したことが認められた.これらのことから,今回の照射線量においては,MTPLの腫瘍集積性が低下しないことが確認でき,加温後のMTPLの崩壊が可視化できた.治療効果に関しては,照射8日後までの腫瘍サイズを比較したところ,炭素線照射+MTPL投与+局所加温群は,全ての対照群に比べ有意にその増大速度が低下した.このことから,ナノDDS・重粒子線治療の併用は,それぞれの治療を阻害することなく,抗腫瘍効果を増大できると考えられた., 第9回日本分子イメージング学会・学術集会}, title = {炭素線照射後の温度応答性リポソームの腫瘍集積性と治療効果の評価}, year = {2014} }