@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071425, author = {臺野, 和広 and 西村, まゆみ and 今岡, 達彦 and 鶴岡, 千鶴 and 島田, 義也 and 臺野 和広 and 西村 まゆみ and 今岡 達彦 and 鶴岡 千鶴 and 島田 義也}, month = {Feb}, note = {乳腺は、放射線発がん感受性の高い組織であり、原爆被爆者や医療被曝者の疫学調査から、放射線被ばくにより最も発がんリスクの上昇する組織の一つであることが分かっている。発がんは、癌遺伝子や癌抑制遺伝子の変異や欠失といったゲノムDNAの配列異常や、DNAメチル化に代表されるエピジェネティックな異常の蓄積によって多段階的に進行する。しかしながら、エピジェネティックな発がん機構が、放射線による発がんにどの程度関わっているかについての知見は乏しい。 本研究は、ラット乳腺腫瘍モデルを用いて、放射線で誘発された乳癌におけるDNAメチル化異常を明らかにすることを目的とした。乳がん高発系Sprague-Dawley及び、低発系Copenhagenラットとの雑種第一代の雌に、放射線(線、4Gy)を全身照射して誘発された乳腺腫瘍のうち、腺癌と病理診断された検体(16検体)及び、正常乳腺組織より抽出したゲノムDNAから、メチル化DNA結合ドメイン(MBD)タンパク質を用いてメチル化DNAを濃縮し、約8,000遺伝子に対応するラットCpGアイランドマイクロアレイを用いてDNAメチル化状態の変化を解析した。正常乳腺組織と比べ、乳癌検体の半数以上において高メチル化あるいは低メチル化状態を示す遺伝子領域を同定し、バイサルファイトシークエンシング及び、定量PCR法により、遺伝子のDNAメチル化と発現量の変動の検証を行った。 解析の結果、乳癌においてDNAメチル化異常を伴う遺伝子の多くは、ホメオボックス遺伝子を始めとする、発生・分化制御に関わる転写因子をコードする遺伝子であることが分かった。現在、同定した遺伝子のエピジェネティックな異常が、放射線被ばくによる乳腺組織の多段階発がん過程のどのステップで引き起こされるかについて解析を進めており、がんの初期病変におけるDNAメチル化異常の解析についても報告する。, 平成25年度「個体レベルでのがん研究支援活動」ワークショップ}, title = {放射線誘発ラット乳がんにおけるDNAメチル化異常}, year = {2014} }