@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071398, author = {加藤, 陽子 and 石井, 一 and 須原, 哲也 and 南本, 敬史 and 加藤 陽子 and 石井 一 and 須原 哲也 and 南本 敬史}, month = {Sep}, note = {コモンマーモセットは家族性の群れで暮らす社会性霊長類であり、豊かな音声コミュニケーション行動を行う。マーモセットは近年、高次脳機能メカニズムの解明のための新たなモデル動物として着目されており、その行動特性の評価法が必要とされている。本研究では新奇な個体の提示により社会的文脈における行動反応の定量を行った。新奇な個体を繰り返し三試行提示した後、異なる新奇個体、再び元の刺激個体をそれぞれ一試行提示し、刺激個体に対する行動反応の馴化および脱馴化を検討した。また刺激個体の提示方法として、ディスプレイによる映像提示と、ケージ間の仕切りに設けた窓による他個体の観察場面を用いた。それぞれの提示方法につきオス、メス一頭ずつ、計四頭の行動反応を評価した。結果、映像による刺激提示によって、ディスプレイへの注視行動がオス、メスともに増加した。また、同一個体の提示によって注視行動は減少し、異なる新奇個体の提示により増加した。ディスプレイに対する接近行動はメスにおいては繰り返し提示により減少し、新奇個体提示によって増加した。オスでは接近行動に明瞭な変化は見られなかったが、第一試行で刺激の提示に応じた発声行動が見られた。仕切りの窓を用いた直接観察場面では、オスは繰り返し提示により窓に対する接近行動が減少し、新奇個体の提示によって増加した。一方、メスでは繰り返し提示による明瞭な接近数の増減は見られなかった。ケージ内における活動量はオス、メスとも、同一個体の繰り返し提示により減少し、新奇な個体の提示によってさらに減少した。以上の結果から、ディスプレイを用いた新奇な個体の映像提示に対して注視行動が増加すること、オス、メスともに一貫して馴化・脱馴化がみられることが示された。ケージ内での活動量と新奇な個体に対する選択的な注視を組み合わせることで、精神疾患モデルなど社会性行動への障害が予想されるモデル動物の行動評価に応用できることが期待される。, 日本動物心理学会 第73回大会}, title = {コモンマーモセットの新奇個体に対する社会性行動と馴化・脱馴化}, year = {2013} }