@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071394, author = {大西, 新 and 南本, 敬史 and 須原, 哲也 and Onishi, Arata and Minamimoto, Takafumi and Suhara, Tetsuya}, month = {Sep}, note = {統合失調症は認知機能障害を主症状とする精神疾患で人口の1%が発症すると考えられている。しかしながら、その病態が不明であるため根本治療法は未だ確立していない。最近、我々は統合失調症発症原因の一つとして提唱されている『胎児期の母体の強い免疫活性化(Maternal immune activation; MIA)』を模した統合失調症モデル動物であるMIAラットにおいて一部の統合失調症患者と相同の前部帯状回におけるドーパミンD2受容体機能障害が存在することをIn Vivo imaging研究によって明らかにした(包括脳夏のWS2012で発表)。今後、MIAモデル動物を詳細に調べることで今まで不明であった、MIAに起因する統合失調症患者(MIA型SZ)の病理を明らかに出来るのではないかと期待される。しかしながら、現在、MIA型SZ群をスクリーニング出来ないことが、MIAモデル研究の成果を臨床研究へ発展させるにあたり障害になっている。そこで、我々はMIA型SZ群をスクリーニングする血清バイオマーカーの開発を試みた。先ずMIAラットの血清をプロテオミクスによって解析しバイオマーカーになる可能性のある蛋白質群を精査した結果、Free Igκ light chain (Ig-K) を同定した。次に十分に倫理配慮されたIRB承認プロトコルに従い採集されたMIAラットに観察される特徴に近い統合失調症患者11人及び対照健常者6人の血清サンプルをPrecisionMed社(アメリカ)から購入し、Free Ig-K 濃度を測定した結果、その統合失調症患者群において優位な増加を認めた。これらの結果は、Free Ig-Kの診断マーカーとしての有用性だけでなく、今後、MIAモデル研究の成果を臨床応用する過程でFree Ig-Kは重要なツールになることを示している(特願2013−104124にて特許出願中)。, 包括脳ネットワーク 夏のワークショップ}, title = {MIA型統合失調症バイオマーカーの探索;基礎から臨床へのアプローチ}, year = {2013} }