@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071393, author = {細木, 彩夏 and 今岡, 達彦 and 小川, 真里 and 西村, 由希子 and 山田, 裕 and 島田, 義也 and 細木 彩夏 and 今岡 達彦 and 小川 真里 and 西村 由希子 and 山田 裕 and 島田 義也}, month = {Dec}, note = {低線量率放射線被ばくの発がんリスクは、高線量率高線量被ばくで観察されたリスクから外挿し、評価されている。しかし、低線量率被ばくと高線量率被ばくでは、発がんに関わる細胞増殖や細胞死、突然変異の誘発に関して細胞応答が異なることが示されており、従来の外挿方法には議論がある。近年、放射線照射で組織幹細胞の分化誘導が起こる (Inomata et al, 2009など) ことが報告され、放射線による分化誘導と発がんリスクの関係が注目される。そこで本研究では、放射線発がんのリスクの高い乳腺組織を用い、発がんの標的細胞と考えられている幹細胞や前駆細胞などの乳腺未分化細胞数の計測と、放射線による分化能の評価系の構築を試みた。 Lewisラットの乳腺上皮オーガノイド (MEO) を単離し、酵素処理で単一細胞にした後、非接着培養で未分化細胞を濃縮し、未分化細胞凝集塊(マンモスフィア, MS)を形成した。MSは幹細胞様の未分化細胞を含む細胞塊である (Dontu et al, 2003)。①直径40 m以上のものをMSと定義し、MS形成率を評価した。②MEOとMSを単一細胞にしてから個体に移植し、乳腺再生を指標として幹細胞数を評価した。③MSの形成過程における細胞増殖をブロモデオキシウリジン (BrdU) の取り込みで観察した。④マトリゲルへの接着後に、分化マーカー (サイトケラチン [CK] 14および18) の免疫染色によって分化能を検出した。 その結果、①MEOから単離した細胞の0.4%がMSを形成した。②幹細胞はMEOで0.5%、MSで0.1%の割合(p<0.05)で含まれていた。③BrdU+は70%程度であった。④分化誘導後のMSはCK14+ (筋上皮細胞) が14%、CK18+ (内腔細胞) が3%、CK14+/18+が73%であり、MSは、筋上皮前駆細胞、内腔前駆細胞、幹細胞・両能性前駆細胞からなると考えられた。この評価系を用いて、放射線が未分化細胞に及ぼす影響を評価した結果も報告する。, 第36回 日本分子生物学会年会}, title = {ラット乳腺未分化細胞評価系の構築~低線量率放射線被ばくの影響解明に向けて~}, year = {2013} }