@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071392, author = {加藤, 陽子 and 後閑, 勇登 and 大西新 and 須原, 哲也 and 渡辺茂 and 南本, 敬史 and 加藤 陽子 and 後閑 勇登 and 大西 新 and 須原 哲也 and 南本 敬史}, month = {Dec}, note = {不安は予期的で不特定な脅威に対して喚起される負の情動と定義され、明確な対象によって喚起される情動である恐怖と区別される。我々は6頭のマーモセットを対象に、不安に特異的なコールタイプの特定を目指し、不安/恐怖情動を誘起すると考えられる三つの実験条件における発声と行動を解析した。マーモセットを新奇な環境に隔離すると、tsikコール(天敵に対して発声される)とそれに続く複数のeggコール(警戒に伴って発声される)の組み合わせの発声が頻繁に観察された。独立したtsik、eggがともにほとんど発声されないことから、この組み合わせは単独のコールタイプであると考え、新たにtsikegと定義した。同じ環境での隔離を5日間にわたって繰り返す馴化を行なうと、tsikegの発声数は減少した (Repeated measures ANOVA, P < 0.05)。また同様に行動量も減少した。一方、pheeコールの頻度は5日間変化しなかった。これらの個体に不安惹起薬であるFG-7142 (20 mg/kg)を投与して、馴化した環境に隔離したところvehicle投与後と比較してtsikegの発声数が増加した(Friedman test, P < 0.05)。さらに、馴化した環境で、明確な脅威である天敵画像をLCDディスプレイで提示したところ、呈示中にtsikの発声が頻繁に観察された(repeated measures ANOVA, P < 0.05, post-hoc test by Games-Howell method P < 0.05)。一方、tsikegは呈示前と頻度に変化はみられず同程度に発声された(repeated measures ANOVA, P > 0.05 N.S.)。tsikegはこれまで、tsikコールのバリエーションの一つと捉えられてきたが、マーモセットが両者を明確に使い分けている可能性が明らかになった。本研究の結果は、tsikを伴わないtsikegコールの頻度を不安情動の程度の指標、tsikeg/tsikが混在する発声場面では、その頻度を恐怖情動の程度の指標として、マーモセットの負の情動状態とその程度を推定できる可能性を示唆する。これにより発声行動を指標として、霊長類における不安/恐怖の神経メカニズム解明や情動障害など精神疾患の病態解明に貢献が期待できる。, 第3回日本マーモセット研究会大会}, title = {不安に関連したコモンマーモセットの発声タイプの同定}, year = {2013} }