@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071388, author = {矢島, 浩彦 and 藤澤, 寛 and 中島, 菜花子 and 平川, 博一 and A., Jeggo Penelope and 岡安, 隆一 and 藤森, 亮 and 矢島 浩彦 and 藤澤 寛 and 中島 菜花子 and 平川 博一 and 岡安 隆一 and 藤森 亮}, month = {Dec}, note = {ヒト細胞に生じたDNA二本鎖切断 (DSB) は主として非相同末端結合 (NHEJ) あるいは相同組換え (HR) によって修復されるが、各経路がどの様に選ばれるかについては未だに不明な点が多い。これまでに、DSB周辺のクロマチン構造の複雑さとDNAの損傷構造そのものの複雑さが修復経路選択に影響を与える重要な要素であると提起されている。X線などと異なり、重粒子線によって生じたDSBは近傍に多様な損傷が同時に生じた複雑な構造を持っているためNHEJによる修復の効率が低いと考えられている。HRの初期過程はDNA末端の一本鎖DNAの削り込み(DNA end resection)であり、重粒子線によって誘発される複雑なDSBに対するresection反応を私たちは解析してきた。その結果、resectionの始動に重要な機能を持つCtIPがX線より強くリン酸化され、さらにresectionレベルの指標とされるRPAのリン酸化もはるかに高度だった。粒子イオン飛跡上のDSBでは、およそ85 % がresectionを受けていることも明らかになり、20 % 程度しかHRによる修復を受けないと考えられているX線誘発DSBの場合とは大きく異なっていた。このことは、DSB構造の複雑さがresection反応を促進する重要な因子であることを明瞭に示している。また、HR修復はS期後期からG2期でのみ機能できると考えられているが、U2OS細胞などではG1期細胞の少なくとも25 % 程度がCtIP依存的なresection活性を持つことも明らかになり、Micro-homology Mediated End Joining (MMEJ) に進行するものと考えられる。さらに私たちは、CtIPがresection始動後にフォーカス形成を始めることを見いだし、CtIPが未知の機能を持っている可能性について研究を進めている。この結果についても検討したい。, 第36回日本分子生物学会年会}, title = {CtIP依存的なDNA二本鎖切断修復反応の解析}, year = {2013} }