@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071375, author = {斎藤, 裕一朗 and 井原, 誠 and 平山, 亮一 and 加藤, 晃弘 and 小林, 純也 and 小松, 賢志 and 斎藤 裕一朗 and 平山 亮一}, month = {Oct}, note = {ほ乳類細胞の生存率(対数)は低線量域で放射線効果のしきい値がみられる(いわゆる“肩”を持つ)曲線になることが知られている。この低線量効果を説明するためにD. Lea(1946)による標的理論、そしてK. H. Chadwick等(1973)によるα/βモデルなど、sublethal damageの存在を仮定したモデルが展開された。これに対してE. L. Powers(1962)は、高線量では細胞の修復能が一定値に飽和するSaturable Repair Modelを提唱した。その後、T. Alper(1979)により数式化され、さらにD. T. Goodhead(1985)によりLET効果や低線量率効果も説明可能であることが示された。しかし、残念ながら当時の生物実験では、放射線照射により変化するDNA修復能力を定量的に検証することが技術的に不可能であった。 そこで本研究ではDNA二重鎖切断(DSB)損傷を誘導した際のDSB修復能力を二種類のレポーター遺伝子DR-GFPとpEJを用いて解析した。DR-GFPではI-SceI制限酵素により細胞核内に一つのDSBを誘発した後に、相同組換え(HR)で修復した細胞で発現するGFPの割合をフローサイトメトリーで解析することでHR活性を定量する。同様に、pEJでは非相同末端再結合(NHEJ)で修復された細胞で発現するGFPによりNHEJ活性を定量化する。これらを用いて、HRおよびNHEJへの放射線照射の影響を定量的に測定した結果、3 Gy放射線照射によりHR頻度は有意に低下、同様にNHEJ頻度の低下も見られた。  これらの結果は細胞全体のDSB数が上昇すると一つ一つのDSB修復効率が低下し、逆に言えば、低線量照射では高線量よりも修復効率が高いことを示唆する。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {レポーター遺伝子を用いた生存率曲線定量モデル“Saturable Repair Model”の生物学的検証}, year = {2013} }