@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071340, author = {李, 惠子 and 松本, 孔貴 and 窪田, 宜夫 and 山下, 慶 and 古澤, 佳也 and 鎌田, 正 and 李 惠子 and 松本 孔貴 and 窪田 宜夫 and 山下 慶 and 古澤 佳也 and 鎌田 正}, month = {Jul}, note = {重粒子線治療などのがん治療技術は確実に進歩し、局所制御は向上しているのに対して、患者の予後に大きく関与する遠隔転移の制御は十分とは言えず、転移抑制を目的とした研究と治療法の探索が必要である。  Hsp90タンパクは、熱等の外的ストレスに曝された際に発現が上昇し、その分子シャペロン機能により細胞の増殖・生存や癌化に関わる種々の癌遺伝子産物やシグナル伝達分子の機能、局在、安定化に関与する事が知られている。また、腫瘍細胞ではHsp90の発現や生存における依存度が正常細胞よりも高いことから、Hsp90阻害剤はがん細胞特異的に作用することが知られている。  先行研究として、Hsp90阻害剤であるPU-H71(以下PU)が腫瘍細胞に対して高い放射線増感効果を示し、その放射線増感メカニズムにとしてDNA修復タンパクRad51の発現とそのfocus形成の抑制が関与することを瀬川等が明らかにした。  本研究では、先の報告を受けてPUと放射線の併用効果を細胞致死に加えて転移抑制の観点から検討を行うことを目的とした。マウス由来高転移性細胞を用いて細胞致死と転移抑制効果を検討した結果、PU単独処理による濃度1µMまで細胞生存率は急激に減少し、その後薬剤濃度に依存せず一定を保った。X線及び炭素線との併用において共に放射線増感効果が認められ、X線では低濃度で最も増感し高濃度になるに従って増感比が減少したのに対して、高LET炭素線では濃度に依存した増感比の変化は小さかった。一方で、転移抑制効果において、遊走能に関してはPU処理群、非処理群で有意差は認められなかった。今後、浸潤能及び接着能に対する効果について検討を行い、これらの結果を受けてPUと放射線の併用による細胞致死効果及び転移抑制効果に関わる分子メカニズムを解析すると共に、移植腫瘍モデルを用いてin vivoでの増感効果についても検討を行う予定である。, 第22回日本がん転移学会学術集会・総会}, title = {HSP90阻害剤と放射線の併用による転移抑制効果}, year = {2013} }