@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071336, author = {井上, 達也 and 小久保, 年章 and 柿沼, 志津子 and 渡辺, 文子 and 武田, 志乃 and 樋野, 興夫 and 唐澤, 久美子 and 島田, 義也 and 井上 達也 and 小久保 年章 and 柿沼 志津子 and 渡辺 文子 and 武田 志乃 and 唐澤 久美子 and 島田 義也}, month = {Oct}, note = {[背景と目的] Ekerラットは、腫瘍抑制遺伝子Tsc2の片側アレルに変異を有し、生後1年までに腎腫瘍が100%発生する腎がんモデル動物である。周産期時期にγ線2Gyを照射したEkerラットにおいて、生後27週齢時の腎腫瘍発生数は、非照射群に比して高くなることが明らかにされている。しかし、発生した腎腫瘍におけるTsc2遺伝子のLOH頻度は低く、その因果関係は明らかとなっていない。本研究では、放射線誘発腎腫瘍とTsc2遺伝子との関係を明らかにする一環として、周産期時期に放射線に被ばくしたEkerラットに発生した腎腫瘍について、その発生頻度とTsc2遺伝子変異の特徴を明らかにすることを目的とした。 [材料と方法] Tsc2遺伝子ヘテロ型のF1ラット(♂Eker x ♀F344)を用いて、胎生19日齢、あるいは生後5日齢でγ線2 Gyを全身照射し、52週齢時に左右の腎臓および腎腫瘍を採取した。HE組織標本を用いて腎尿細管の増殖性病変数についての分類、カウントを行った。また腎腫瘍からDNAとRNAを抽出し、Tsc2遺伝子に対するLOH解析とシーケンス解析、およびTsc2遺伝子近傍の8領域に対するLOH解析を行った。 [結果と考察] 腎増殖性病変の発生数は、27週齢で解剖した時と同様の傾向がみられ、いずれの時期においても腎腫瘍数は非照射群と比して有意に高くなっていた(P<0.01)。また、LOHは、胎生19日齢照射群の1検体にのみ認められ、その割合は低頻度であった。Tsc2遺伝子近傍の領域に対するLOH解析では、最大26%のLOH頻度が確認された。Tsc2遺伝子のシーケンス解析では、胎生19日齢照射群の2検体と非照射群の1検体にフレームシフト変異、胎生19日齢照射群の1検体に欠失変異が確認された。これらの変異により、Tsc2タンパクの正常機能が失われることが、腫瘍発生の原因であることが示唆される。今回の研究では、腫瘍発生数には放射線照射群に有意な増加がみられたにも関わらず、Tsc2遺伝子の変異頻度は低く、特異的な変異も確認できなかった。そこで、腎腫瘍におけるTsc2遺伝子に関与するタンパクの発現状況と発現量を解析中である。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {腎がんモデル動物Ekerラットにおけるγ線誘発腎腫瘍の遺伝子変異解析}, year = {2013} }