@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071329, author = {白神, 綾奈 and 甘崎, 佳子 and 坂入, しのぶ and 臺野, 和広 and 小林, 芳郎 and 島田, 義也 and 柿沼, 志津子 and 白神 綾奈 and 甘崎 佳子 and 坂入 しのぶ and 臺野 和広 and 島田 義也 and 柿沼 志津子}, month = {Oct}, note = {重粒子線(炭素線)は、X線やγ線では治癒の難しいがんに対しても治療効果が高いことで注目されており、重粒子線がん治療の症例数も年々増加している。しかし、子どもの重粒子線被ばく影響に関するデータはまだ十分ではなく、小児がんの重粒子線治療はまだ行われていない。そこで、子ども期の炭素線被ばくにより生じた胸腺リンパ腫(TL)の遺伝子変異を明らかにし、子ども期の被ばく影響の特徴を明らかにすることを目的とした。そこで、本研究では、B6C3F1雌マウスに1週齢時から炭素線を1週間間隔で4回照射してTLを誘発した(1週齢照射TL)。得られたTLを用いて分子解析を行い、4週齢時から4回照射して誘発したTL(4週齢照射TL)の解析結果と比較した。その結果、ヘテロ接合性の消失(LOH)の頻度は、1週齢照射TLでは12番染色体で最も高いのに対して、4週齢照射TLでは11番染色体で最も高く、被ばく時年齢によってTL発生に関与するがん抑制遺伝子が異なることが明らかとなった。そこで、12番染色体のLOH高頻度領域にマップされるがん抑制遺伝子Bcl11bのRNA、タンパク質、塩基配列について解析を行った。本遺伝子は胸腺細胞の分化に重要であり、TL発生の原因遺伝子であることが報告されている。RNAとタンパク質の発現解析は、各々RT-PCR法とWestern blot法を用いて、発現パターンや発現量の変動を解析した。正常胸腺におけるBcl11bの発現量と比べて、TLのRNA発現量はすべてのサンプルで50%未満であり、タンパク質は発現量減少(70.5%:31/44)や発現消失(11.4%:5/44)が認められた。また、突然変異を明らかにするために塩基配列解析を行ったが、タンパク質の発現消失やTL発症の原因となる突然変異を明らかにすることはできなかった。これらの結果より、Bcl11b遺伝子は発現量の減少によりTL発生に関与していることが示唆されました。今後は、12番染色体のLOH高頻度領域にマップされるその他の遺伝子についても解析していく予定である。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {子ども期の炭素線被ばくによるマウス胸腺リンパ腫の遺伝子変異解析}, year = {2013} }