@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071321, author = {藤田, 真由美 and 今留, 香織 and 荘司, 好美 and 今井, 高志 and 藤田 真由美 and 今留 香織 and 荘司 好美 and 今井 高志}, month = {Nov}, note = {近年、癌の放射線療法の適用は拡大し、その重要性が増している。しかし、癌によっては放射線の効果が低い場合があり、そのような腫瘍の放射線応答の特徴を明らかにする事は、放射線治療の発展において重要である。メタボローム解析で得られる代謝産物の情報は、従来のオーム解析で得られる情報と比較し最も表現型に近い情報であり、また情報量が多いことから、放射線応答の全容を理解する上で非常に有用な手段である。しかし、癌の放射線応答についてメタボローム解析から明らかにした報告はない。そこで本研究では、癌の放射線応答に関わる代謝特徴を明らかにするため、CE-TOFMSを用い、まず第一歩としてヒト膵癌由来細胞株 (PANC-1) の放射線照射後の代謝産物の時系列変化を測定し、PANC-1の放射線応答に特徴的な代謝変動について包括的な解析を行った。 細胞に炭素線を2 Gy照射し、照射直後、照射後1日目、照射後2日目の代謝産物を測定した。主成分分析より、照射後1日群及び照射後2日群の代謝プロファイリングは非照射群や照射直後群とは区別されることが明らかとなった。個々の代謝産物を用いた検討により、アデニル酸やグアニル酸は共に照射後1日目にエネルギーチャージ率が減少すること、それに引き続き照射後2日目には総ヌクレオチド量が上昇することが見出された。解糖系やTCA回路の中間体及びアミノ酸量はいずれも照射後1日目から2日目にかけて増加する傾向が見られた。また、GSH と GSSG の比率から、細胞は照射後に酸化状態へ移行している事が予想された。GSH量は照射直後に低下傾向を示すものの、2日目には非照射群より上昇することから、抗酸化作用は高く維持されている事が示唆された。  今後、放射線抵抗性や感受性を示す細胞についても同様に解析することで、放射線抵抗性や感受性に関わる特徴的な代謝パスウェイが明らかになることが期待される。, 第1回がんと代謝研究会}, title = {ヒト膵癌由来細胞株PANC-1の炭素線照射による代謝変動の解析}, year = {2013} }