@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071314, author = {甘崎, 佳子 and 坂入, しのぶ and 尚, 奕 and 森岡, 孝満 and 鶴岡, 千鶴 and 島田, 義也 and 柿沼, 志津子 and 甘崎 佳子 and 坂入 しのぶ and 尚 奕 and 森岡 孝満 and 鶴岡 千鶴 and 島田 義也 and 柿沼 志津子}, month = {Oct}, note = {【目的】思春期は、性成熟を促す内分泌系が活発になるとともに、免疫系が完成されるなど体内の環境が大きく変化する時期である。免疫系の中心である胸腺はそれ以降萎縮を始める。本研究は、思春期における放射線被ばくが、その後の化学発がん物質による発がん率や発がん機構にどのように影響を与えるかを明らかにすることを目的とした。【方法】4週齢(ヒトの思春期に相当する)B6C3F1マウス(♀)にX線1 Gyを毎週1回、合計4回照射した後、エチルニトロソ尿素(ENU:食事やたばこなどに含まれる発がん性化学物質)200 ppmを4週間飲水投与して胸腺リンパ腫(TL)を誘発した。X線照射後のENU投与は、3日、2週、4週、8週後から開始しそれぞれの発がん率を求めた。また、各ばく露群に生じたTLの発がんメカニズムを比較するために、X線誘発TLとENU誘発TLとで変異スペクトルが異なることがわかっている Ikaros (TLにおけるがん抑制遺伝子)の変異解析を行った。 【結果】TL発生率:X線単独照射群では13%、ENU単独ばく露群では12-25%であった。複合ばく露群では、3日間隔群が96%、2週間隔群が98%、4週間隔群が60%、8週間隔群が70%で、4週間以上空けると減少した。 LOH(ヘテロ接合性の欠失)頻度: Ikaros がマップされている11番染色体のLOH頻度は、3日間隔よりも2、4、8週間隔で有意に高かった(それぞれ15%、35%、45%、45%)。 Ikaros 変異頻度: Ikaros に塩基置換変異を持つTLの割合は、X線照射またはENU投与単独の群と比べ、複合ばく露の間隔が短いと(≦2週間隔)高く、長いと(≧4週間隔)低かった。また8週間隔群ではスプライシング異常を持つTLの割合が他の群より高かった。 【結論】複合ばく露において、放射線の影響はばく露間隔を開けることによって減少するが、8週間開けても残ることが示された。また、各群で Ikaros の変異スペクトラムが異なることから、放射線照射後2週間を境に複合ばく露の発がん機構が変動することが示唆された。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {化学発がんにおける思春期の放射線被ばくの影響}, year = {2013} }