@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071307, author = {矢島, 浩彦 and 藤澤, 寛 and 中島, 菜花子 and 平川, 博一 and Jeggo, Penny and 岡安, 隆一 and 藤森, 亮 and その他 and 矢島 浩彦 and 藤澤 寛 and 中島 菜花子 and 平川 博一 and 岡安 隆一 and 藤森 亮}, month = {Oct}, note = {ヒト細胞におけるDNA二本鎖切断 (DSB) の主要な修復系は非相同末端結合 (NHEJ: Non-Homologous End Joining) と相同組換え (HR: Homologous Recombination) によるものである。X線などと異なり、重粒子線によって生じたDSBは近傍に複数の損傷が同時に生じた複雑な構造を持っていると考えられ、NHEJによる修復の効率が低いとされている。HRの初期過程はDNA末端リセクション(DNA end resection = 一本鎖DNAの削り込み)と呼ばれており、私たちは複雑なDSBに対するHR経路の応答を検証するため、重粒子線によって誘発されるリセクション反応を解析してきた。その結果、同じ線量では重粒子線照射によってX線よりはるかに強いシグナルが観察され、水平照射による粒子イオン飛跡上のDSBでは、およそ85 % がリセクションを受けていることが明らかになった。この値は、G2期細胞でも20 % 程度しかHRによる修復を受けないと考えられているX線誘発DSBの場合とは大きく異なる。また、HR修復はS期後期からG2期でのみ機能できると考えられているが、照射細胞の細胞周期を検証した結果、G1期細胞の少なくとも25 % 程度がリセクション活性を示していた。おそらく、露出した一本鎖DNAどうしが短い相同部位を利用して結合するMMEJ (Micro-homology Mediated End Joining) に進行するものと考えられ、この結果はDSB修復経路研究に新しい展開をもたらすものと期待される。, 日本放射線影響学会 第56回大会}, title = {複雑な構造を持つDNA二本鎖切断はDNA末端リセクション反応を促進する}, year = {2013} }