@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071306, author = {中山, 貴文 and 澤井, 知子 and 益田, 郁子 and 金子, 真也 and 柿沼, 志津子 and 立花, 章 and 島田, 義也 and 中山 貴文 and 澤井 知子 and 益田 郁子 and 柿沼 志津子 and 立花 章 and 島田 義也}, month = {Oct}, note = {背景と目的:アルキル化剤は、突然変異を誘発し発がんを促進すると考えられている。しかし、がんの発生頻度は臓器によって異なる。例えば、B6C3F1マウスにおけるエチルニトロソ尿素(ENU)投与によるがん発生は、胸腺(Tリンパ腫)、肺、肝臓の順に、早期に高頻度で誘発される。一方、小腸には、がんはほとんど発生しない。その生物学的理由については明らかになっていない。本研究では塩基置換やフレームシフトといった点突然変異と欠失変異を効率よく解析することができる特徴を持っているトランスジェニックマウスであるgpt deltaマウスを使用し肝臓、胸腺、肺、小腸の自然突然変異ならびに肝臓のENU誘発突然変異を解析し、既に一部報告されている胸腺、肺、小腸の変異パターンと比較し、臓器特異性を明らかにすることを目的とした。 材料と方法: B6C3F1gpt deltaマウスに4週齢から4週間200ppmのENUを飲水投与した。投与終了直後の8週齢、及び12週齢、16週齢のマウスから採取した臓器を用いて、 gpt assayを行いENUによる変異蓄積を解析した。今回は主に肝臓の突然変異(変異体出現頻度、変異スペクトル、変異頻度、クローナリティ)を解析し、腫瘍の発生時期や発生率の異なる、胸腺、小腸、肺との比較を行った。 結果と考察: ENU投与によって変異体出現頻度は大きく増加した。ENU投与群ではA:T→T:AやA:T→G:Cの変異が多く見られ、ENUにより変異が誘発されたことが示された。ENUを処理したマウスの突然変異を8週齢から16週齢まで経時的に調べた結果、変異体出現頻度は小腸>胸腺>肺>肝臓の順となり、発がん実験での腫瘍の発生率の順番、胸腺>肺>肝臓>小腸とは異なる結果となった。さらに、各臓器における自然突然変異とENU誘発突然変異スペクトルの詳細を報告する。 結論:発がんには、変異体出現頻度だけではなく、臓器の構造や細胞のターンオーバーの違いが関わることが示唆された。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {gpt deltaマウスでのENU誘発突然変異の臓器特異性と発がんとの関連}, year = {2013} }