@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071304, author = {薬丸, 晴子 and 田中, 泉 and 田中, 美香 and 横地, 和子 and 石原, 弘 and 薬丸 晴子 and 田中 泉 and 田中 美香 and 横地 和子 and 石原 弘}, month = {Oct}, note = {放射線事故でアクチニドなどの吸入や創傷部汚染が発生した場合、キレート剤を投与しこれらの遷移金属を可溶化して尿路排泄を促進させることが、体内被ばく軽減のための標準的な治療法である。ところが、体内に侵入した放射性遷移金属は不溶性粒子もしくはコロイド状態の異物として生体に認識され、肺胞や創傷部のマクロファージの食胞などに取り込まれる。この食胞の膜構造は遷移金属を細胞外環境から物理的に隔離するために、キレート剤の放射性遷移金属への到達〜可溶化〜排出は容易ではない。我々は、キレート剤を食胞に効率的に導入するために、リポソーム化の効果を検討した。本年会では鉄の排出モデルにおける検討結果を紹介する。 マウスの滲出性腹腔マクロファージを培養し、含糖酸化鉄であるフェジン{[Fe(OH)3]m[C12H22O11]n}を加えて、細胞あたり平均4pg鉄の蓄積をさせた。フェジンを除去後に3日間培養しても細胞内鉄は細胞外に排出されず、7.5nmol/mLのCa-diethylenetriamine pentaactate(DTPA)を含む培地で3日間培養しても細胞内鉄の量に有意な減少は見られないので、リポソーム製剤の効果を検討した。まず、電気的に陰性、中性、陽性のリポソームにCa-DTPAと蛍光色素を内包させてマクロファージへの取込速度を比較したところ、中性のdipalmitoylphosphatidylcholine: cholesterol(組成比1:1)からなる径100nm前後のものが最もマクロファージへの取込率が高いことが示された。このリポソームを使用してCa-DTPA終濃度7.5nmol/mLとして3日間培養すると細胞内鉄量は約2pgに減少したことから、リポソーム化したCa-DTPAが放射性遷移金属の体内除染に有用であることが示唆された。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {リポソーム化キレート剤によるマクロファージ滞留金属の排出}, year = {2013} }