@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071303, author = {田中, 泉 and 薬丸, 晴子 and 田中, 美香 and 横地, 和子 and 石原, 弘 and 田中 泉 and 薬丸 晴子 and 田中 美香 and 横地 和子 and 石原 弘}, month = {Oct}, note = {大量の放射性セシウムを摂取した際の体内除染治療法としては、プルシアンブルーの経口投与が1960年代に確立されている。放射性セシウムは摂取後に高効率に吸収され、当初は肝臓や腎臓、その後筋肉組織に滞留する。滞留したセシウムはヒトの場合、85%が尿路、13%が便、2%が汗から排出されると見積もられている。プルシアンブルーを経口投与すると消化管に放出されたセシウムがプルシアンブルーに強固に結合して消化管再吸収が抑制されるので効率良く体外に排出される。当該治療法の更なる改良点を検討するため、この排出率を更に変化させる既存医薬品の効果を我々はマウスモデルで比較した。  セシウム137の排出速度を安定化させたマウス群を用い、薬物投与後のセシウム排出速度の変化を測定した。炭酸脱水酵素阻害性の利尿薬がセシウム排出を促進するという1960年代の報告もあるが、腎機能作用薬である炭酸脱水酵素阻害利尿薬・ループ利尿薬・サイアザイド系遠位尿細管作用利尿薬・K保持性利尿薬はいずれもセシウムの尿路排出を10~50%低下させ、排出を阻害することが判った。一方、浸透圧利尿薬や非サイアザイド、ナトリウム投与や、マグネシウム下剤・ソルビトール下剤によりセシウム排出は10~40%促進し、他のアルカリ金属イオンは無効であることから、総体液の吸収排出の促進が排出に有効であることが確認できた。また、アドレナリン・フェニレフリンやテストステロンでも排出は20~30%程度促進し、交感神経α1刺激などによる骨格筋血流増加も排出に寄与することを確認した。以上のことから、プルシアンブルー投与の際には骨格筋血流量の増加と体液回転を早めることで排出効率の高まることが確認できた。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {放射性セシウムの体内排出を変化させる薬物の比較}, year = {2013} }