@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071302, author = {鵜澤, 玲子 and 安藤, 興一 and 平山, 亮一 and 松本, 孔貴 and 幸田, 華奈 and 小池, 幸子 and 古澤, 佳也 and 鵜澤 玲子 and 平山 亮一 and 松本 孔貴 and 幸田 華奈 and 小池 幸子 and 古澤 佳也}, month = {Oct}, note = {【背景・目的】 放射線治療においては腫瘍の治療効果とともに、正常組織障害の低減も重要であり、その為には正常組織での放射線の感受性を明らかにする必要がある。我々はこれまでにマウス皮膚への分割照射実験を行い、その結果、重粒子線ではLQモデルが当てはまらずに、2〜6分割照射での等効果線量の外挿から予測される1回照射の等効果線量より、実際に必要とする等効果線量が高くなる事を発見した。治療においては皮膚だけではなく粘膜組織も重要である為、マウス頭部へ分割照射を行い舌粘膜層の厚さを指標に粘膜組織の反応を調べ、皮膚と同様の結果が得られるか実験を行った。
【材料・方法】 C3H/He♀8-9週齢の頭部に炭素線290Mev/u 6cm SOBP中心部で24時間間隔1〜5分割照射を行う。最終照射の7日後に安楽殺して、舌を取り出し組織標本にする。画像解析により舌粘膜層の厚さを測定し、分割数ごとにX軸:総線量、Y軸:舌粘膜厚のグラフにして、舌粘膜層の厚さが100マイクロメートルになる等効果総線量を求めFe-plot(1回線量をX軸、等効果総線量の逆数をY軸に取ったプロット)で解析する。実験結果がLQモデルに当てはまるなら、Fe-plotでは直線を示す。
【結果】 分割数が多いとと12Gy照射で舌粘膜層が肥厚し、その後線量依存的に舌粘膜層の厚さが減少した。一方、1回照射では舌粘膜層の肥厚は観察され無かった。また、おおよそ12Gy以上では照射線量が増えても、それ以上の粘膜層の厚さの減少は観察されなかった。X軸:総線量、Y軸:舌粘膜層の厚さのグラフから、舌粘膜層の厚さが100マイクロメートルに減少する等効果総線量を求めると、1回照射:10.5Gy、2分割:12.5Gy、3分割:13.9Gy、4分割:14.7Gy、5分割:17.5Gyであった。この数値をFe-plotで解析すると1回照射から5分割照射までの値が直線上にプロットされた。舌粘膜層の厚さを指標とした場合、今回の実験条件では、早期皮膚反応を指標とした実験結果とは異なり、LQモデルが当てはまることを示している。, 日本放射線影響学会 第56回大会}, title = {重粒子線分割照射による粘膜組織反応}, year = {2013} }