@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071296, author = {府馬, 正一 and 添田, 晴日 and 宇根, 有美 and 伊原, 禎雄 and 渡辺, 嘉人 and 久保田, 善久 and 吉田, 聡 and 府馬 正一 and 添田 晴日 and 渡辺 嘉人 and 久保田 善久 and 吉田 聡}, month = {Oct}, note = {近年、国際的には、放射線防護の対象は人間だけでなく環境にも拡大しつつあり、福島第一原発事故による環境生物への影響についても関心が高い。生物の中で両生類は比較的放射線感受性が高く、種によっては急照射時のLD50がヒトと同程度である。両生類の中では、一般に有尾類(イモリ、サンショウウオなど)は無尾類(カエル)よりも放射線感受性が高いが、慢性被曝時の有尾類の放射線影響に関する知見は極めて乏しい。そこで、トウホクサンショウウオHynobius lichenatusに対してガンマ線を連続照射して線量率−効果関係を調べることにした。 2012年5月に野外で採取した卵に、線量率52、230、720、5,900、25,000 μGy/hでセシウム137ガンマ線を連続照射しながら飼育した。その結果、全ての線量率で孵化率に影響はみられなかった。25,000 μGy/hでは、幼生段階までに全個体が死亡した。それ以外の線量率と非照射対照区では、幼生を経て幼体にまで成長した。しかし、5,900 μGy/hでは、変態上陸の遅れ(対照が実験開始後平均83日で変態上陸したのに対し、5,900 μGy/hでは103日)や幼体の体重増加抑制といった発育遅延がみられ、実験開始後約11ヶ月経過した幼体期には死亡個体が目立ち始め、間もなく全個体が死亡する見込みである。720 μGy/h以下では、これまでのところ影響が観察されていない。以上の結果は、国際機関、国際研究プログラム、諸外国などが環境防護の観点から両生類について放射線影響を考慮すべき線量率として現在提案している10-420 μGy/hが安全側になっていることを示唆している。なお、当日は病理組織検査の結果についても報告する予定である。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {ガンマ線連続照射が卵から幼体期のトウホクサンショウウオに与える影響}, year = {2013} }