@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071295, author = {中山, 文明 and 梅田, 禎子 and 安田, 武嗣 and 浅田, 眞弘 and 今村, 亨 and 今井, 高志 and 中山 文明 and 梅田 禎子 and 安田 武嗣 and 今井 高志}, month = {Oct}, note = {FGF1とFGF12はその構造が極めて似ており、ともに放射線防護効果を有する。FGF1がFGFレセプター(FGFR)を介したシグナル伝達をするのに対し、FGF12は既知のFGFRとは反応せず、その活性発揮機構や細胞外での役割は不明である。最近、我々は、FGF12が細胞外から細胞内へ移行することを見出し、その移行を担う2つのドメイン(CPP-M、CPP-C)を同定した。今回、FGF12細胞内移行の放射線防護効果における役割を検討した。最初に、FGF12の配列に基づいた30アミノ酸からなる13種類のペプチドより、ラット小腸細胞株IEC6細胞に対する放射線誘導性アポトーシス抑制能、マウス空腸におけるアポトーシス抑制能及びクリプトアッセイにて、放射線防護効果示すペプチドを選択した。その結果、それぞれCPP-MとCPP-Cを含む2種類のペプチド配列が見いだされた。しかしながら、10アミノ酸であるCPP-C自身には放射線防護効果を認めなかった。そこで、この2つのペプチド配列を欠損させたFGF12変異体をクリプトアッセイで解析したところ、放射線防護効果の低下を認めた。次に、FGF1にCPP-M類似配列があることから、CPPCをFGF1のC末端に挿入したCPPC融合FGF1(FGF1/CPPC)を作成して、細胞内移行能を増加させ、FGF1の細胞内移行による放射線防護効果を検討した。その結果、FGF1/CPPCは、FGF1と比べて放射線防護効果の著明な増加を示した。しかしながら、BaF3細胞にFGFRを強制発現させた細胞を用いて、FGFRシグナルを介した細胞増殖能を検討すると、FGF1/CPPCの活性はFGF1に比べて1/10以下に低下していたことから、FGF1/CPPCの放射線防護効果の増加がFGFRを介したシグナル伝達の増加の結果ではなく、細胞内移行の亢進の結果であることが示唆された。以上の結果より、FGF12は、FGFRに依存せず細胞内に移行することによって、放射線小腸障害に対する防護効果を発揮すること、FGF1/CPPCも同様に機能しうることが示唆された。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {FGF12の細胞内移行による放射線防護効果について}, year = {2013} }