@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071287, author = {舩田, 正彦 and 富山, 健一 and 内海, 修 and 和田, 清 and 富山 健一}, month = {Oct}, note = {【背景】近年、脱法ハーブ(違法ドラッグ)の流通拡大とその乱用が大きな社会問題となっ ている。脱法ハーブには、主に大麻の精神活性成分Δ 9-THC と薬理作用が類似した合成 カンナビノイドが含まれているケースが多い。脱法ハーブの乱用によって健康被害の報告 が急増していることから、この毒性について詳細に検討する必要がある。 【目的】本研究では、脱法ハーブから検出されている合成カンナビノイドの神経細胞に対す る細胞毒性を評価した。 【方法】合成カンナビノイド (aminoalkylindole 誘導体:JWH-018、JWH-203、JWH- 210、AM-2201、MAM-2201、RCS-4) を用いて、マウスforebrain 由来の神経細胞にお ける細胞毒性の発現およびアポトーシスの誘導について解析を行った。 【結果】Forebrain 由来の神経細胞には、カンナビノイド(CB1) 受容体の発現が認められ た。この培養細胞系を用いて各種合成カンナビノイドの細胞毒性を評価したところ、細胞 毒性の発現が確認された。これら合成カンナビノイドの細胞毒性は、CB1 受容体拮抗薬 AM251 の前処置によって有意に抑制された。また、アポトーシスマーカーAnnexin-V 陽性細胞の有意な増加を認めた。一方、CB2 受容体拮抗薬AM630 の前処置においては細 胞毒性の抑制は認められなかった。 【考察】合成カンナビノイドの添加により、forebrain 由来の神経細胞において細胞毒性が 惹起された。合成カンナビノイドによる細胞毒性は、AM251 の前処置によって有意に抑 制されることから、毒性の発現にはCB1 受容体が重要な役割を担っていることが示された。 これらの結果から、CB1 受容体に強い親和性を示す化合物は細胞毒性を誘導する可能性が あると考えられた。 【結論】合成カンナビノイドは、マウス神経細胞に対してCB1 受容体を介して細胞毒性(ア ポトーシス)を誘導することが明らかになった。この結果から、ヒトにおいても合成カン ナビノイドを含む脱法ハーブの乱用は、神経細胞を障害し健康に重篤な被害をもたらす可 能性があるため大変危険であると考えられる。, アルコール・薬物依存関連学会}, title = {脱法ハーブに含まれる合成カンナビノイドの神経細胞毒性}, year = {2013} }