@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071252, author = {國領, 大介 and 安楽, 泰孝 and 岸村, 顕広 and 狩野, 光伸 and 佐賀, 恒夫 and 青木, 伊知男 and 片岡, 一則 and その他 and 國領 大介 and 狩野 光伸 and 佐賀 恒夫 and 青木 伊知男}, month = {Sep}, note = {【背景・目的】近年、高分子化学およびナノ粒子技術の発展により、病巣への標的化技術が発展してきた。本研究では、微小腫瘍の検出を目指し、長い血中滞留性および腫瘍への受動的集積性を有する中空ナノ粒子PICsome (Anraku et al: Chem Comm. 2011、他) に、臨床でも使用され高い造影効果を持つ超常磁性酸化鉄微粒子 (SPIO) を封入したSPIO-Cy5-PICsomeを開発し、腫瘍集積性と微小腫瘍検出に関する評価を行った。 【対象・方法】SPIO-Cy5-PICsomeは、電荷の異なる2種類の高分子により形成されたPICsome内に、SPIO (Resovist®、 富士フィルムRIファーマ)を封入したナノ粒子であり、その粒径は100 nm程度になるように調整した。実験には、7.0T前臨床MR装置 (Kobelco+Jastec、Bruker-biospin)、35mm径ボリュームコイル (Rapid Biomedical) および冷却コイル (CryoprobeTM、Bruker-biospin) を使用した。横緩和能r2は、CPMG (Carr-Purcell-Meiboom-Gill) 法を用いて取得したT2値より計算した (TR / TE = 3000 / 10-100 ms、10エコー) 。in vivoイメージングには、BALB/cヌードマウス (日本SLC) の臀部にマウス由来大腸がんColon26細胞を移植したモデルマウスを使用した。腫瘍集積性は、投与前、および投与1、3、6、24時間後の腫瘍内のT2値により検討した。微小腫瘍検出は、移植2日後で腫瘍サイズ約4 mm3のモデルマウスを使用し、投与前および投与24時間後のT2強調画像で検討した。 【結果・考察】SPIO-Cy5-PICsomeのr2はSPIO単体の2.54倍の高値を示した。これは、同一PICsome内に複数のSPIOが封入・凝集したこと、およびPICsomeの膜による水拡散の制限効果による可能性が考えられた。腫瘍内のT2値は、投与3時間後より腫瘍内で顕著な短縮を認め、6、24時間後にはその範囲が拡大した。このことから、長い血中半減期、かつ高いr2緩和能を有するSPIO-Cy5-PICsomeがEPR (Enhanced Permeability and Retention) 効果により受動的に集積したと考えられた。微小腫瘍においても、投与24時間後に腫瘍内の信号が低下し、SPIO-Cy5-PICsomeの集積を可視化できた。 【結論】開発したSPIO-Cy5-PICsomeは、高いr2緩和能を有し、微小腫瘍の検出への有用性が示された。, 第41回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {微小腫瘍検出のための長時間血中滞留型ポリイオンコンプレックス中空ナノ粒子SPIO-Cy5-PICsomeの開発}, year = {2013} }