@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071192, author = {今留, 香織 and 藤田, 真由美 and 荘司, 好美 and 今井, 高志 and 今留 香織 and 藤田 真由美 and 荘司 好美 and 今井 高志}, month = {Jul}, note = {放射線治療は侵襲のない局所療法であり、高齢化社会に移行しつつある日本では重要ながん治療法の一つである。in vitroでの基礎研究により、X線やγ線照射は細胞の浸潤能を上昇させることが多数の細胞株で報告されている。一方、炭素線照射においては、これまでに5種類の細胞株の解析から細胞浸潤能は抑制されると報告されていたが、私達は膵癌由来細胞株Panc-1では逆に細胞浸潤能が誘導されることを見出し、昨年の本学会で報告した。放射線による浸潤抑制・誘導の違いは、細胞株のどのような性質に依存するのかを明らかにすることができれば、化学放射線療法に応用可能な浸潤抑制薬の開発や、転移リスクの高いがんの予測に繋がることが期待できる。今回、新たに30種類のヒト癌細胞株(脳腫瘍、食道癌、子宮頸癌、肺癌、大腸癌、膵癌、悪性黒色腫由来細胞株を含む)について、放射線誘導浸潤能を解析したので報告する。 まず、X線(4Gy)及び炭素線(2Gy)照射後の細胞浸潤能変化を調べた所、非照射群に対しX線照射後に浸潤能が25%以上増加したのは6細胞株、反対に低下したのは7細胞株であった。また、炭素線照射後に浸潤能が25%以上増加したのは5細胞株、低下したのは12細胞株であった。放射線照射後の細胞浸潤能の変化は特定の細胞株で見られる現象なのか、その癌種から比較した所、それぞれ異なる癌種由来細胞株が誘導(または抑制)されており、放射線照射が浸潤能に及ぼす影響は線質と細胞株により異なることが明らかになった。 次に、この放射線誘導浸潤能スクリーニングの結果から、炭素線照射により浸潤能が上昇する脳腫瘍由来細胞株SF126に着目し、炭素線照射後の浸潤能上昇に関与する因子についてのさらなる解析を行った所、同じく炭素線照射により浸潤能が上昇する膵癌細胞株PANC-1と同様に照射によるNO産生が重要な役割を果たしている可能性が示唆された。, 第22回日本がん転移学会学術集会・総会}, title = {放射線照射が癌細胞株の浸潤能に及ぼす影響は線質と細胞株により異なる}, year = {2013} }