@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071160, author = {高畠, 賢 and 臺野, 和広 and 今岡, 達彦 and 西村, まゆみ and 福士, 政広 and 島田, 義也 and 高畠 賢 and 臺野 和広 and 今岡 達彦 and 西村 まゆみ and 福士 政広 and 島田 義也}, month = {Dec}, note = {原爆被爆生存者の疫学的調査等から、乳腺は放射線感受性の高い臓器の一つであること、特に思春期前後の放射線被ばくは、乳がん発症のリスクを増加させることが知られている。しかしながら、放射線被ばくによる乳がん発症のメカニズムは未だ不明である。これまでに我々は、ラットモデルを用いて思春期前または後に放射線被ばくによって誘発させた乳がんを解析し、被ばく時年齢の異なる乳がんは、それぞれ遺伝子の発現パターンが異なることを明らかにしてきた。本研究では、エピジェネティックな異常の関与を明らかにすることを目的とし、思春期前後での放射線被ばくによって誘発されたラット乳がんについて、CpG islandマイクロアレイを用いたゲノムDNAメチル化の網羅的解析を行った。解析には、自然発症、思春期前後に該当する生後3あるいは7週齢時における放射線(線)被ばくにより誘発された乳がん(各7検体)と正常乳腺組織(3検体)を使用した。その結果、正常乳腺のDNAメチル化レベルと比べて、乳がんで高メチル化しているCpG island領域を、自然発症した乳がんにおいて130カ所、思春期前の放射線被ばくによって誘発された乳がんにおいて102カ所、思春期後の被ばくによって誘発された乳がんにおいて264カ所同定した。一方、乳がんにおいて低メチル化がみられるCpG island領域は、自然発症で96カ所、思春期前の被ばくによって誘発された乳がんにおいて33カ所、思春期後の被ばくによって誘発された乳がんにおいて41カ所存在した。興味深いことに、DNAメチル化パターンは、自然発症した乳がんと、思春期前と後の放射線被ばくによって誘発された乳がんの間で異なっていた。また、DNAメチル化レベルに変化が観察されたCpG領域を持つ遺伝子群には、乳腺組織の正常発生に重要な役割を持つ遺伝子が含まれていた。これらの結果は、発がん因子または放射線被ばくの時期の違いによって、乳腺組織の発がんメカニズムが異なることを示唆している。, 第35回 日本分子生物学会年会}, title = {思春期前後での放射線被ばくにより発症したラット乳がんにおけるゲノムDNAメチル化の網羅的解析}, year = {2012} }