@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071130, author = {青木, 伊知男 and 新田, 展大 and 國領, 大介 and 柴田, さやか and 関田, 愛子 and 尾澤, 芳和 and 河野, 健司 and 佐賀, 恒夫 and 青木 伊知男 and 國領 大介 and 柴田 さやか and 佐賀 恒夫}, month = {May}, note = {【目的】近年、腫瘍内の微小循環や血管構築などの微小環境は、治療薬の到達性のみならず腫瘍の治療抵抗性を決定する指標の一つとして関心が高まり、「ナノDDS」を用いた治療においても、治療の成否を決定する重要な因子である。表面にPEG等の水溶性高分子を担持し、肝臓等での捕捉を減少させたナノ粒子は、100 nm前後の粒径であれば、腫瘍部の血管から漏出し、また腫瘍部に滞留をすることが知られている(EPR効果)が、腫瘍における間質系細胞の構築によっては、腫瘍内部に到達しない場合も報告されている。本研究では、7テスラ高磁場MRIに、熱雑音を低減させた冷却コイルシステムを用いて、ナノ粒子の腫瘍内送達に重要な、腫瘍内および周辺の微小血管構築を3次元的な可視化を試みた。 【方法】装置は7.0T MRI装置(Bruker Biospin社製、ドイツ)、コイルは冷却コイル(Cryoprobe™, Bruker Biospin社製)を用いた。ナノ粒子造影剤としては、高磁場MRIにおいて緩和能が維持されるナノ粒子造影剤として、PEG化リポソーム表面にデンドロン脂質を担持させ、分枝構造を利用して多数のGd錯体を配位したリポソーム型造影剤(ガドリゾーム™、DSファーマバイオメディカル)を使用した。対象として、BALB/c nu/nu(n = 5、オス)の臀部に大腸がん細胞株(colon-26、2.5×105 cells/100 µl)を皮下移植し、移植10〜12日後にMRIを撮像した。撮像法は3D GE法によるMR血管造影法(MRA)および磁化率強調画像(SWI)を用いた。造影剤投与前にMRAおよびSWIを撮像し、その後リポゾーム型造影剤を投与し、同様の撮像を行った。終了後、麻酔下で速やかに腫瘍を摘出し、固定して病理標本を作成した。 【結果および結論】高磁場7T-MRIと冷却コイルを用い、50 µm等方性ボクセルでのMRIが得られた。デンドロン脂質によりGd錯体の配位数を向上させたPEG化リポソームは高磁場MRIにおいて良好な信号上昇をもたらし、MRA法において動脈相だけでなく、静脈相の描出をも可能にすることが、組織切片との比較において示唆された。本法は、腫瘍組織内部をin vivoにおいて高い空間分解能にて観察する「腫瘍内診断」というコンセプトに繋がると考えられた。, 第8回日本分子イメージング学会総会・学術集会}, title = {デンドロン脂質結合リポソーム(ガドリゾーム™)と冷却コイルによる高解像度3次元マイクロMRイメージング}, year = {2013} }