@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071042, author = {竹内, 康人 and 犬伏, 正幸 and 徐, 華 and 村井, 知佳 and 秦, 浩信 and 北川, 善政 and 佐賀, 恒夫 and その他 and 竹内 康人 and 犬伏 正幸 and 徐 華 and 村井 知佳 and 佐賀 恒夫}, month = {Jan}, note = {【目的】 癌が低酸素状態に陥ると、さまざまな遺伝子応答の連鎖の結果、治療抵抗性が増すことが知られている。近年、臨床では低酸素PETトレーサー([18F]FMISO、62Cu-ATSM等)を用いた腫瘍内低酸素状態の評価が行われている。しかし、低酸素PETトレーサーの腫瘍集積は、いずれも組織内還元状態を反映したものに過ぎず、各トレーサーの集積分布の違いが報告されている。また、低酸素PETトレーサー集積と治療抵抗性の関係性も報告されているが、その詳細なメカニズムは明らかになっていない。そこで本研究では、低酸素応答因子(Hypoxia responsive elements; HRE)と99mTcや放射性ヨードを細胞内に取り込むNa+/I−共輸送タンパク(sodium/iodide symporter; NIS)を用いることにより、組織内還元状態ではなく、低酸素応答をin vivoでイメージングし、低酸素PETトレーサー集積が示す組織内還元状態との関係を明らかにすることを目的とした。 \n【材料と方法】 12個の低酸素応答因子とNa+/I−共輸送タンパク遺伝子の組み換えベクター(pGL4-12HRE-NIS)を、ヒト大腸癌細胞株HCT116へ導入し、安定発現細胞株を作製した。作製した細胞株をヌードマウスの右側腹部に皮下移植し、担癌モデルマウスを作製した。約3週間後、腫瘍径約5mmに達したマウスを実験で使用した。異なる3つの酸素条件(21%O2;正常酸素, 10%O2;12時間、90%O2;24時間) を負荷した後、99mTcO4- (各群n=8)、124I-(各群n=6)を投与し、SPECT/CTならびにPETによるイメージングを行った。撮像後、摘出腫瘍を用いて、NIS、pimonidazole、HIF1に対する抗体による免疫染色を行った。また、別のマウス(各群n=5)に125Iと64Cu-ATSM、125Iと[18F]FMISOの混合液を投与し、摘出腫瘍を用いて、オートラジオグラフィーを撮像した。 \n 【結果】 99mTcO4-を用いたSPECTイメージングの結果、低酸素群の腫瘍のSUVmaxは、正常酸素群(2.3±0.7 vs 1.2±0.2, p<0.05)、過剰酸素群(2.3±0.7 vs 0.9±0.1, p<0.001)に対して有意に高値を示した。124I-を用いたPETイメージングの結果においても、同様の結果が得られた (低酸素2.5±0.2 vs 正常酸素1.4±0.3, p<0.05、低酸素2.3±0.7 vs 過剰酸素1.1±0.2, p<0.001)。免疫染色の結果、低酸素群の腫瘍はNIS陽性細胞の割合が、正常酸素群(7.0±2.7% vs 3.1±1.3%, p<0.001)、過剰酸素群(7.0±2.7% vs 1.7±0.9%, p<0.001)に対して有意に高発現していた。免疫染色の結果、NIS 陽性細胞とpimonidazole陽性細胞の腫瘍内分布は、互いに近接し、一部共通領域を認めた。オートラジオグラフィーの結果、125I- / [18F]FMISOの腫瘍内集積分布は、125I- / 64Cu-ATSMに比べて、オーバーラップは多く、分布が似ていた。 \n【結論】 本研究で我々は、担癌モデルマウスを用いて、in vivoで低酸素応答をイメージングすることに成功した。また、免疫染色ならびにオートラジオグラフィーの結果から、 [18F]FMISOの集積分布は、低酸素応答を反映している可能性が示唆された。, 口腔先端応用医科学研究会}, title = {腫瘍の治療抵抗性を評価する低酸素応答イメージング}, year = {2013} }