@misc{oai:repo.qst.go.jp:00071034, author = {勝部, 孝則 and 森, 雅彦 and 辻, 秀雄 and 塩見, 忠博 and 小野田, 眞 and 勝部 孝則 and 森 雅彦 and 辻 秀雄 and 塩見 忠博 and 小野田 眞}, month = {Dec}, note = {我々がヒト大腸癌細胞(HCT116)から樹立した非相同末端結合(NHEJ)修復欠損細胞株XRCC4-/-は、過酸化水素(H2O2)に対して高感受性(生存率低下、染色体異常誘導)を示す。今回、H2O2によるDNA二本鎖切断(DSB)と、ヒストンH2AXのリン酸化(γH2AX)の動態について検討した。免疫蛍光染色により53BP1フォーカス形成を検討したところ、H2O2処理(100-200 µM、1時間)の8時間後に、XRCC4-/-で親株HCT116に比べ有意な53BP1フォーカス数の増加を観察した。H2O2処理の8時間後は、一旦停止していたDNA合成が再開する時期に一致することから、H2O2による一本鎖切断等のDNA損傷が、複製にともなってDSBに変換された可能性がある。一方、γH2AX誘導は、XRCC4-/-よりもHCT116でより顕著に認められた。H2O2処理直後から、核全体に広がるγH2AX陽性反応が観察され、明瞭なフォーカス形成はまれであった。このγH2AX陽性反応は、時間経過に伴って一時的に減少した後、24時間後に再び誘導された。以上のことから、H2O2で誘導されるγH2AXはDSBに依存しないと考えられた。EdU(5-ethyl-2’-deoxyuridine)の取り込みによりDNA複製との相関を検討したところ、H2O2処理直後のγH2AX誘導はS期細胞に特異的ではなかったが、24時間後のγH2AX再誘導は、H2O2処理時にS期にあった細胞に特異的であった。さらに、γH2AXが再誘導された細胞は、24時間後においても細胞周期が停止したままの状態であることが示唆された。活性化型カスパーゼ3特異的抗体を用いた実験から、H2O2によるγH2AX誘導とアポトーシスの関連は否定的であった。以上の結果より、H2O2で誘導される、DSB非依存的なγH2AX誘導機構があると考えられ、DNA損傷応答におけるその意義について検討中である。, 第35回日本分子生物学会年会}, title = {過酸化水素で誘導されるDNA二本鎖切断非依存的なヒストンH2AXリン酸化の消長}, year = {2012} }