@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070963, author = {宮澤, 浩人 and 高居, 邦友 and 小林, 純也 and 竹崎, 達也 and 秀, 拓一郎 and 平山, 亮一 and 近藤, 亨 and 小松, 賢志 and 宮澤 浩人 and 高居 邦友 and 小林 純也 and 平山 亮一 and 小松 賢志}, month = {Sep}, note = {グリオブラストーマ(膠芽腫)はきわめて悪性の脳腫瘍であり、増殖が速く、放射線・抗癌剤に耐性を持ち、高確率で再発する。これらの性質の原因として、腫瘍組織中に存在する癌幹細胞(グリオーマ幹細胞)が治療後にも生き残ることが考えられている。しかし、なぜグリオーマ幹細胞が放射線・抗癌剤に対する抵抗性を有するのかについては未だ明らかではない。放射線や抗癌剤の多くはDNAを障害することで抗腫瘍効果を及ぼすことから、グリオーマ幹細胞でのDNA修復活性の増加が、細胞レベルでの抵抗性獲得の有力な要因と考えられる。本研究では、幹細胞機能の一つである腫瘍形成能に直接関与する因子Plagl1とその抑制因子Sox11をマーカーとしたグリオーマ幹細胞を用い、放射線・抗癌剤に対する細胞特性を解析することで、その治療耐性の分子メカニズムを解明することを目的とする。  マウスグリオーマ幹細胞(Plagl1陽性)とマウスグリオーマ脱幹細胞(Sox11陽性)を放射線・各種抗癌剤で処理したところ、グリオーマ幹細胞はDNA架橋剤マイトマイシンC(MMC)に対してとくに強い抵抗性を示した。また、グリオーマ幹細胞では放射線照射後のDNA修復の進行を示すγH2AXフォーカスの減衰が遅延した。これらはグリオーマ幹細胞における相同組換え修復の亢進を示唆するものである。さらに、MMC処理後のアポトーシスについて検討したところ、脱幹細胞ではアポトーシス細胞の増加およびPARPの断片化が確認されたが、グリオーマ幹細胞ではいずれも殆ど見られなかった。また、ヒトグリオーマ幹細胞と脱幹細胞に対しても放射線、MMCに対する感受性を検討したところ、マウスグリオーマ細胞と同様の傾向がみられた。従ってグリオーマにおけるPlagl1の機能は生物種を越えて共通であると考えられる。またアポトーシスについても検討した結果、マウスグリオーマ細胞と同様の傾向を示され、MMC処理による生存率の差は、アポトーシス活性誘導と関連していることが示唆された。Plagl1が相同組換えに果たす役割は未解明であるが、Plagl1がグリオーマ幹細胞で相同組換え活性、アポトーシスに影響を及ぼすことにより、グリオーマ難治性の一因となっている可能性が考えられる。, 日本放射線影響学会 第55回大会}, title = {グリオーマ幹細胞におけるDNA修復能の解析}, year = {2012} }