@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070912, author = {川口, 勇生 and 川口 勇生}, month = {Sep}, note = {放射線影響研究で最も基本的な単位は、対象物質の単位重量当たりに吸収された平均熱量として表される吸収線量(Gy:グレイ)である。通常ヒトや生物のリスク評価では、標的臓器や生物全体の平均吸収線量が横軸としてとられるが、細胞レベルでみると単位飛程あたりに付与されるエネルギー量(線エネルギー付与:LET)が低いものは、どの細胞も放射線が入射しているのに対し、高LET放射線の場合は入射した細胞数は少なくなり、同一の吸収線量でも放射線が入射した細胞数は異なる。また、同じLETであっても、線量率が異なれば、影響が異なると考えられている。 そこで、本研究では、2次元格子空間の細胞を仮定し、細胞集団での平均吸収線量が一定の状況下において、細胞の死亡率及び突然変異数がLET及び照射時間にどのように依存するかをシミュレーションにより解析した。細胞内の反応は、放射線により生成されるフリーラジカルと、フリーラジカルによる細胞の損傷、損傷に対する修復を仮定した。また、生成されたフリーラジカルは近隣細胞に拡散すると仮定した。細胞の死亡率及び突然変異率は、細胞内の損傷割合に依存すると仮定した。細胞は近隣が空き細胞の場合に分裂し、分裂時にある確率で損傷が固定し変異すると仮定した。本発表では、シミュレーション結果をもとに、LET依存性、線量率効果について議論を行う。, 第22回日本数理生物学会大会}, title = {同一吸収線量下での発がん過程のLET依存性}, year = {2012} }