@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070898, author = {川島, 知憲 and 大久保, 敬 and 福住, 俊一 and 中西, 郁夫 and 松本, 謙一郎 and 川島 知憲 and 中西 郁夫 and 松本 謙一郎}, month = {Sep}, note = {生体内における活性酸素種の消去反応にスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)を触媒とするスーパーオキシドの不均化反応がある。SODは反応中心にマンガンイオンや銅イオンなどのレドックス活性をもつ金属イオンが存在し、不均化反応を制御していることが分かっている。一方、マグネシウムイオン(Mg2+)などのレドックス活性をもたない金属イオンによるラジカルの不均化反応についてはほとんど分かっていない。そこで本研究では、Mg2+やスカンジウムイオン(Sc3+)などのレドックス不活性な金属イオンを用いて、活性酸素種のモデルラジカルである2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl (DPPHラジカル)の不均化反応について検討した。DPPHラジカルは室温、アセトニトリル中で安定に存在する。この溶液にMg2+または酢酸のみを加えてもDPPHラジカルに由来する519 nmの吸光度はほとんど変化しなかった。一方、Mg2+と酢酸を同時に添加すると519 nmの吸光度は2次の速度式に従って速やかに減衰した。さらに、Mg2+よりもルイス酸性の強いSc3+を添加すると、酢酸がなくても519 nmの吸光度は減衰した。一方、Mg2+よりもルイス酸性の弱いリチウムイオンの場合は、酢酸と同時に添加しても、519 nmの吸光度はMg2+の場合よりも遅かった。従って、レドックス不活性な金属イオンによるDPPHラジカルの不均化反応は金属イオンの有するルイス酸性度によって制御されることが分かった。, 第6回バイオ関連化学シンポジウム}, title = {レドックス不活性な金属イオンによる活性酸素モデルラジカルの不均化反応}, year = {2012} }