@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070895, author = {井上, 達也 and 小久保, 年章 and 渡辺, 文子 and 武田, 志乃 and 樋野, 興夫 and 唐澤, 久美子 and 島田, 義也 and 井上 達也 and 小久保 年章 and 渡辺 文子 and 武田 志乃 and 唐澤 久美子 and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {[背景と目的] 中性子線は細胞死や発がんなどの生体影響が大きいとされているが、被ばく時年齢差について評価を行った研究はほとんどされていない。本研究では、疾患モデル動物である遺伝性腎がんラット(Ekerラット)を用い、中性子線による腎尿細管の増殖性病変を指標にして、これまで明らかとなっているγ線による腎尿細管の増殖性病変との比較を行う。それにより、線質の違いを病理学的に明らかにするとともに、被ばく時年齢差による違いについても検討することを目的とした。 [材料と方法] 雄のEkerラット(Tsc2遺伝子ヘテロ型)と雌のF344ラットを交配し、生後1週齢もしくは7週齢の雌に中性子線0.5 Gyを全身照射した。照射および動物飼育は全てSPF環境下で行った。照射後、通常飼育を行い、生後27週齢時に剖検を行った。剖検時に10%中性緩衝ホルマリン液にて固定し、常法に従い包埋、パラフィン切片を作製し、HE染色を行った。作製した標本を用いて、腎尿細管の増殖性病変(変異尿細管、異型的過形成、腺腫、腺がん)をカウントし、非照射群との比較を行った。 [結果と考察] 7週齢照射群において、変異尿細管、異型的過形成が明らかに非照射群に比して増加していたが、腎腫瘍の発生数には違いが認められなかった。本研究と同系統、同齢の条件でγ線照射を行った実験では、0.5 Gy照射群における腎尿細管の増殖性病変の増加は認められなかった(Kokubo et al, Cancer Sci, 2010, 101, 3, 616-623)。このことから、中性子線はγ線より低い線量で腎臓への影響が強く現れることが明らかとなった。現在、中性子線とγ線による病変の違いを病理学的な視点から解析を行っている。また1週齢照射群での増殖性病変についても評価を行っており、被ばく時年齢の違いによる影響についても報告する予定である。, 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {中性子線による腎尿細管の増殖性病変に関する検討}, year = {2012} }