@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070894, author = {田中, 泉 and 薬丸, 晴子 and 田中, 美香 and 横地, 和子 and 石原, 弘 and 田中 泉 and 薬丸 晴子 and 田中 美香 and 横地 和子 and 石原 弘}, month = {Sep}, note = {放射線感受性細胞では、増殖停止の指標であるp21やApoptosis開始の指標であるbaxやpumaなどのDNA損傷応答遺伝子が、放射線被ばくにより活性化することが知られている。 我々は、mRNAのreal-time RT-PCRによる高精度定量技術を確立し、X線を照射したC3H/Heマウスから採取した骨髄中の造血細胞および末梢血液中の白血球において、被ばくにより変動しないGAPDHのmRNA量あたりのp21、baxおよびpumaのmRNA量が、線量に依存して増加すること、特に500 mGy以下では高度な直線性を示すことを明らかにした(JRR51_265~275)。このことは、mRNA量から被ばく線量を推定するバイオドジメトリーへの活用が可能であることを示している。実用化を考慮すれば、生体への負担が少なく採取も容易な末梢血液の使用が望まれる。しかしながら、末梢血液中の白血球は、採血個体の24時間周期の概日リズムの影響を強く受けるため、これら3種のDNA損傷応答遺伝子のmRNA量は、同一線量で照射した場合であっても、採血した時刻如何で2倍程度相違する。したがって、末梢血液を利用する場合は概日リズムの影響を回避する必要がある。 昨年度の大会において我々は概日周期変動を回避する第一の手段として、細胞増殖を反映するc-mycのmRNA量あたりのDNA損傷応答遺伝子のmRNA量の算出による方法を報告した。今年度の本大会では第二の回避方法を報告する。非照射マウスの末梢血液におけるDNA損傷応答遺伝子のmRNA量は採血時刻に依存していたが再現性は極めて高く、生産時期やロットが異なっていても共通の値が得られたので、採血時刻ごとの平均値を決定することができた。そして、被ばくマウスの末梢血液分析は、採血時刻ごとに平均値あたりのDNA損傷応答遺伝子のmRNA量を求めることで、概日周期変動が回避できることを見いだした。 こうした概日周期変動を回避する2種類の方法を確立したことにより、マウス末梢血液を使用したバイオドジメトリーが可能になった。放射線被ばくによる初期mRNA調節は多くの脊椎動物に共通すると考えられているので、微量血液由来のmRNAを使用したバイオドジメトリー技術として、ヒトや様々な動物への応用が期待される。, 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {mRNA量測定による微量のマウス血液を用いたバイオドジメトリー技術の開発}, year = {2012} }