@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070892, author = {久保山, 歩美 and 平野, しのぶ and 尚, 奕 and 樋野, 興夫 and 島田, 義也 and 柿沼, 志津子 and 久保山 歩美 and 坂入 しのぶ and 尚 奕 and 島田 義也 and 柿沼 志津子}, month = {Sep}, note = {【背景・目的】近年、子どもの医療被ばくの増加に伴い、小児期における放射線被ばくの影響が懸念されている。原爆被爆者の疫学調査では、子どもは大人に比べ放射線による発がんリスクが高いことが示されている。また、マウスを用いた研究から、幼若期(1週齢)に放射線を照射すると成体期(7週齢)に比べてマウス胸腺リンパ腫(TL; Thymic Lymphoma)や肝腫瘍などの発生率が増加することが分かっている。そこで本研究では、TL発生感受性の被ばく時週齢依存性を明らかにするために、幼若期と成体期の各分化段階の胸腺細胞の放射線感受性の違いと細胞の回復動態の違いを検討した。 【方法】1週齢または7週齢のB6C3F1マウスにガンマ線(4.0 Gy)を1回全身照射し、照射後1日目から21日目までの胸腺の重量と総細胞数の測定およびフローサイトメーターを用いた細胞膜表面抗原(CD4とCD8)の発現解析を行った。胸腺細胞は、DN(CD4-CD8-double negative)→DP(CD4+CD8+double positive)→CD4+SP(single positive)およびCD8+SPへと分化するが、各分化段階細胞集団の細胞数の経時的変化を解析した。 【結果】胸腺重量と胸腺総細胞数は、各々照射後1日目で減少し、1週齢照射群では3日目、7週齢照射群では4日目から増加し10日目で非照射レベルまで戻り、その後再び減少した。DN細胞では他の細胞集団よりも早期に細胞数の増加が見られた。1週齢照射群では照射後3日目から著しく増加し、4日目で非照射レベルに戻り、7週齢照射群では3日目から増加し、7日目で非照射レベルに戻った。その後両照射群共に再び細胞数が減少した。DP細胞は、DN細胞数の増加に続いて1週齢照射と7週齢照射共に照射後4日目から10日目にかけて増加し、その後減少した。 【結論】放射線照射後、1週齢の胸腺ではDN細胞の急速な増加が特徴的であり、1週齢照射によるTL発生に関与していると示唆された。今後はCD44とCD25の発現解析によってDN細胞のどの分化段階(DN1〜4細胞)が、1週齢照射による放射線誘発TLの発生に関与するかを明らかにする。, 日本放射線影響学会第55回大会}, title = {幼若期の放射線照射による胸腺の細胞動態}, year = {2012} }