@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070819, author = {吉井, 幸恵 and 古川, 高子 and 大山, 伸幸 and 清野, 泰 and 西井, 龍一 and 吉井, 裕 and 辻, 厚至 and 曽川, 千鶴 and 脇坂, 秀克 and 藤林, 康久 and 佐賀, 恒夫 and その他 and 吉井 幸恵 and 古川 高子 and 西井 龍一 and 吉井 裕 and 辻 厚至 and 曽川 千鶴 and 脇坂 秀克 and 藤林 康久 and 佐賀 恒夫}, month = {May}, note = {[背景]脂肪酸合成酵素(Fatty acid synthase, FASN)は、多数のがんにおいて発現が亢進し、予後不良に関係していることが報告されている。一方近年、抗肥満薬として知られるFASN阻害剤(Orlistat)に腫瘍増殖抑制効果があることが報告され、注目を集めている。しかしながら、FASN発現量は個々の腫瘍により異なることが知られ、FASN標的治療を行うためには、FASN発現量を事前に評価し、治療効果を予測する必要がある。これに対し、我々はこれまでに、放射性酢酸はがん細胞に多く取り込まれ脂肪酸合成に用いられることを明らかにしている(Yoshii et al. Cancer Sci 2009, Nucl Med Biol 2009)。こうしたことから、[1-11C]酢酸PETを用いることで非侵襲的に脂肪酸合成を評価し、FASN標的治療に対する事前効果予測が可能であると考えられた。[方法]本研究では、ヒト前立腺がん細胞を用い、酢酸取り込みとFASN発現量・FASN標的治療の治療効果との関係性につき、in vitro並びにin vivoで調査し、酢酸PETのFASN標的治療事前効果予測における有用性を評価した。また、shRNAを用いたFASNノックダウンがん細胞株(FASN RNAi LNCaP)を作成し、その特性を調べることで、FASN標的治療の作用機序並びにその重要性を検討した。[結果・考察]in vitro実験の結果、細胞の酢酸取り込み量は、FASN発現量並びにOrlistat投与による細胞殺傷効果と、正の相関関係にあることが示された。また、in vivo 実験から、FASN発現の高いLNCaP細胞移植腫瘍は、[1-11C]酢酸PETで鮮明に描出でき、orlistatによる治療効果も高いことが明らかとなった。一方、FASN発現の低いPC3腫瘍並びにDU145腫瘍は、[1-11C]酢酸の取り込みも低く、orlistat治療は奏功しなかった。さらに、FASN RNAi LNCaP細胞の解析の結果、FASN抑制は、細胞増殖だけでなく、細胞の接着、遊走、浸潤の低下を引き起こすことが明らかとなった。以上のことから、[1-11C]酢酸PET は、FASN標的治療における事前効果予測に有用であり、がん個別化医療を行う上で、重要なツールとなり得ることが示唆された。また、FASNは、腫瘍増殖だけでなく腫瘍の浸潤等の重要な機能を阻害する鍵となるターゲットである可能性が示された。, 日本分子イメージング学会第7回学術集会}, title = {酢酸PETによる脂肪酸合成酵素標的がん制御治療の効果予測:脂肪酸合成酵素の腫瘍増殖における役割に関する新知見}, year = {2012} }