@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070811, author = {石田, 有香 and 石田 有香}, month = {Jun}, note = {脳腫瘍は、小児がんのうち白血病の次に罹患率の多い疾患である。脳の発生は胎生初期に始まり、他の器官が発生を終えた出生後も続き、主に姿勢の保持や協調運動に関係する機能を司る小脳の神経細胞は、出生後の爆発的な増殖・移動・分化を経て短期間に成熟する。髄芽腫(小脳の腫瘍で小児の罹患率が最も多い)のモデル動物である。Ptch1遺伝子ヘテロ欠損マウスでは、出生直後が放射線高感受性であり、増殖活性が低下した生後10日ではほとんど放射線感受性がなくなることが報告されていた。 そこで、C3B6F1系統のPtch1遺伝子ヘテロ欠損マウスを用いて、線量依存性及び被ばく時期依存性をより詳細に調べることとした。<線量依存性実験>生後1日でX線0〜3Gyを照射し、線量依存的な髄芽腫発生率の上昇と寿命短縮、また、低線量放射線照射後に生じた髄芽腫を、正常Ptch1遺伝子の不活化(LOH:Loss of Heterozygosity)様式の違いによりS型(自然発生型)とR型(放射線誘発型)に分類できることを見出した。<被ばく時期依存性>これまでに放射線影響が調べられていなかった胎児期から、生後10日までの時期にX線0〜3Gyを照射し、誘発された髄芽腫についてLOHを解析した結果、被ばく時期によりLOH様式が異なることが分かった。また、髄芽腫発生率と寿命短縮効果には明白な被ばく時期依存性があり、被ばく時期によって、放射線は髄芽腫を誘発するだけでなく、むしろ自然発生髄芽腫を抑制する効果があることも示唆された。今回は、線量依存性と被ばく時期依存性について、これまでに分かってきたことを髄芽腫の発生率とLOH様式の違いを中心に報告する。, 若手放射線生物学研究会 第2回勉強会(IES&YRBAJ合同勉強会)}, title = {マウスにおける放射線誘発髄芽腫のLOH様式の違い-線量依存性と被ばく時期依存性-}, year = {2012} }