@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070677, author = {池, 郁生 and 吉木, 淳 and 松下, 悟 and 小久保, 年章 and 松下 悟 and 小久保 年章}, month = {Sep}, note = {【目的】CARバチルスは齧歯類の呼吸器粘膜上皮細胞に感染し慢性の肺炎を起こすグラム陰性の未分類フィラメント状桿菌である。遺伝子情報は16S rRNA遺伝子を除き、公衆データベースに登録されていない。人工培地での培養はできないとされてきたが、培養細胞で感染・増殖させる報告がある。我々は、この培養細胞感染系を用いて感染の推移を4週間4ステージに渡り倒立位相差顕微鏡下で観察できる系を開発した。本系を用いることによりCARバチルスを培養液1ml当たり1×108以上に増殖可能であるが、本菌のゲノム構造等の解析を進める上で培養細胞のDNA混入はネックとなる。今回、培養細胞なしでCARバチルスの単独培養を試み、成功したので報告する。 【方法】ラットから分離されたSMR株をVero E6細胞に感染・増殖させて得た菌を用いた。培養液には10%ウシ胎児血清添加IMDMおよび同培養液で培養したVero E6細胞の培養上清を用いた。培養器には細胞培養用あるいは細胞低付着性のものを使用した。 【結果および考察】CARバチルスの培養細胞感染系における解析から、同菌が細胞内に侵入せず細胞表面上に密生することがわかっている。そのため、本実験ではVero E6細胞の培養上清にCARバチルスの増殖をサポートする何らかの因子が含まれるのではないかと考え、同細胞の培養上清で同菌の培養を試みた。その結果、同菌はVero E6培養上清で良好に発育した。10%ウシ胎児血清添加IMDMでの培養でも発育が見られたがVero E6培養上清と比べ、発育遅延と菌形態の違いが見られた。また、細胞低付着性培養器を用いることにより、同菌を浮遊させたまま増殖可能であることが分かった。本法を用いることにより、今後、CARバチルスのゲノム解析を進めたい。, 第152回日本獣医学会学術集会}, title = {CARバチルスの単独培養}, year = {2011} }