@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070670, author = {鈴木, 雅雄 and 宇佐美, 徳子 and 飯塚, 敏江 and アッサワプロンポーン, ナロンチャイ and 劉, 翠華 and 金子, 由美子 and 小林, 克己 and 村上, 健 and 鈴木 雅雄 and 宇佐美 徳子 and アッサワプロンポーン ナロンチャイ and 劉 翠華 and 金子 由美子 and 小林 克己 and 村上 健}, month = {Jan}, note = {放射線がん治療や低線量(率)放射線影響リスク評価の礎となる放射線生物影響研究のメカニズム解明で重要であるバイスタンダー効果研究は、高LET粒子放射線マイクロビームを用いた研究が先行する一方で、低LET電磁波放射線を利用した研究は、マイクロビーム照射法の開発を含めた実験法の確立の困難さから非常に限られた研究しか行われていないのが現状である。本研究は、高エネ機構放射光科学研究施設BL27Bに設置された単色X線マイクロビーム生物試料照射システムの利点を最大限に生かし、低LET電磁波放射線マイクロビームを細胞の限定された部位(細胞核、細胞質)に対して狙い撃ったときに観察される生物効果及びそのバイスタンダー効果の解析、誘導メカニズムの解明を実現する目的で計画した。  実験に用いた細胞試料は、公的な細胞バンクより供給されたヒト胎児皮膚由来正常線維芽細胞を用いた。単色X線マイクロビームの照射は、高エネ機構放射光実験施設BL-27Bにおいて5.35keVに単色化されたX線マイクロビームを用いて行った。マイクロビーム照射用のディッシュ上に隣り合った細胞同士が情報伝達可能な密度(約600細胞/1.0-1.5µm in diameter)に培養した細胞の核をヘキストで染色し、コンピューター制御されたシステムにより一つ一つの細胞核の座標を抽出・記憶させ、100%の細胞核とランダムに選択した10%の細胞核にそれぞれ10µmx10µmに絞ったマイクロビームを40R照射した。生物効果として、コロニー形成法による細胞の増殖死を検出した。100%および10%の細胞核にX線マイクロビームを照射した時の細胞生存率を解析することにより、バイスタンダー効果誘導を検証した。  得られた結果は、100%細胞核照射での生存率が52%、10%照射の場合が79%となった。ここで細胞核にマイクロビームを照射された細胞のみに致死効果が誘導されると仮定すると(バイスタンダー効果を考慮しない)、100%照射の生存率より10%照射の細胞集団で期待される生存率は95%と計算される。しかしながら、実際に得られた10%照射の生存率はこの予想を遙かに下回った。この結果は、10%照射の細胞集団で直接マイクロビームを照射された細胞以外の非照射細胞にも間接的なメカニズムで細胞致死が誘導されたと考えられる。今回得られた結果より、低LET電磁波放射線を細胞核に限定的に照射したときに細胞致死効果に対するバイスタンダー効果の誘導が証明された。, 第25回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム}, title = {X線マイクロビームによる細胞核限定的照射に対するヒト細胞致死効果のバイスタンダー効果解析}, year = {2012} }