@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070667, author = {平井, 崇久 and 白井, 秀徳 and 藤森, 浩彰 and 岡安, 隆一 and 笹井, 啓資 and 益谷, 美都子 and 平井 崇久 and 白井 秀徳 and 岡安 隆一 and 笹井 啓資 and 益谷 美都子}, month = {Nov}, note = {【目的】がん臨床において有効な放射線増感剤の開発は重要な課題である。Poly(ADP-ribose) polymerase (PARP)-1はDNA損傷応答(DDR)に関わり、PARP阻害剤と電離放射線や化学療法剤の併用による抗腫瘍効果の増強が示されている。PARP阻害剤の放射線治療の増感剤としての有用性を検証するために低LET及び高LET放射線照射後のがん細胞株に対する致死の増強とその機構を細胞レベルで検討した。 【方法及び結果】ヒト膵癌細胞株であるMIA PaCa-2を用いて、PARP阻害剤AZD2281処理下、γ線、炭素線(LET 13 keV/μm及びLET 70 keV/μm)単回照射後の生存率をコロニー形成法で測定した。PARP阻害剤はγ線及び炭素線照射に対して増強効果を認めた。また、DNA鎖切断修復応答をパルスフィールド電気泳動法及び、DNA 2本鎖切断(DSB)マーカーであるγ-H2AX等のウエスタンブロッティング法、フローサイトメトリーなどにより検討した。γ線5 Gy単回照射後、PARP阻害剤存在下でγ-H2AX、p53(Ser15)リン酸化レベルの増加などDDRの亢進と延長を認めた。一方、炭素線(LET 13 及びLET 70)3Gy単回照射後、PARP阻害剤存在下でγ-H2AXレベルの増加は認めたが、p53(Ser15)リン酸化レベルの増加は認めなかった。また、γ線及び炭素線単回照射後共に、PARP阻害剤存在下においてG2/Mマーカーであ るヒストンH3リン酸化レベルの低下、S期停止増大とG2/M停止への移行をフローサイトメトリーによって検出した。これらの結果より、PARP阻害剤はγ線及び炭素線照射後、主にS期における局所でのDSBのプロセッシング遅滞が生じ、これが細胞死の亢進に寄与することが示唆された。 【結語】PARP阻害剤はMIA PaCa-2においてγ線及び炭素線照射の増強効果を示したことから、PARP阻害剤は放射線治療の増感剤としてγ線など低LET放射線だけでなく炭素線など高LET放射線でも有用である可能性が考えられた。, 日本放射線腫瘍学会第24回学術大会}, title = {γ線、及び炭素線照射に対する PARP阻害剤による増感作用}, year = {2011} }