@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070654, author = {石原, 弘 and 田中, 泉 and 薬丸, 晴子 and 田中, 美香 and 横地, 和子 and 明石, 真言 and 石原 弘 and 田中 泉 and 薬丸 晴子 and 田中 美香 and 横地 和子 and 明石 真言}, month = {Nov}, note = {小腸粘膜は放射線に感受性が高く、10Gyを超える被ばくにより重篤な障害を受け、被ばく事故の際の致死要因になりうる。また、小腸粘膜障害は腹部への放射線治療の際に問題になることもあるが、確定的な治療方法は確立していない。我々は小腸の放射線障害の治癒に有効な医薬および阻害する医薬のリストを提示するために、小腸に高線量被ばくさせたマウスをモデルとして、種々の既存医薬の効果を比較したので、その結果を報告する。  C3H/Heマウスの腹部全体に15.7GyのX線を局所照射し、照射の翌日から栄養駅を10日間投与する条件下、50%の個体が小腸障害により衰弱死する。その際、障害を受けた小腸粘膜は照射4日後から再生が始まり、その再生レベルは粘膜内のBrdU陽性マイクロコロニー形成量およびc-myb RNA量に反映する。照射後のマウスにタンパク同化ステロイドを投与することにより小腸粘膜再生を促進すると生存率は上昇し、卵胞ホルモンを投与すると小腸粘膜再生は阻害されて生存率も低下することを、既に我々は報告した(Radiat. Res. 175, 367)。これらの性ホルモン以外の種々の薬物の効果を、照射4および5日後におけるマイクロコロニーとc-myb量および14日後における生存率への影響を比較した。その結果、ヒスタミン、抗甲状腺薬、抗利尿ステロイドに有意な小腸粘膜再生の促進および生存率の増加効果が認められた。逆に、抗ヒスタミン薬や甲状腺ホルモンは生存率を著しく低下させた。  これらの結果から、放射線障害を受けた小腸粘膜において、タンパク同化ホルモン受容体のみならず、ヒスタミンや抗利尿ステロイドの受容体が増殖を促進して再生に寄与することが示唆された。このことから、放射線による小腸障害の際に使用または回避を推奨できる医薬リストが完成した。また、このモデル系は小腸障害治療のための新規物質や組織移植技術の開発にも利用できることを示している。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {高線量放射線による障害を受けた小腸粘膜の再生に寄与する医薬の検索}, year = {2011} }