@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070642, author = {二宮, 康晴 and 崔, 星 and 于, 冬 and 関根, 絵美子 and 高橋, 千太郎 and 丹羽, 太貫 and 藤森, 亮 and 岡安, 隆一 and 二宮 康晴 and 崔 星 and 于 冬 and 関根 絵美子 and 高橋 千太郎 and 丹羽 太貫 and 藤森 亮 and 岡安 隆一}, month = {Nov}, note = {[目的] 最も高発(約30%)な脳腫瘍であり放射線抵抗性としても知られる異形性グリオーマに対して、ヒ素はin vitro及びin vivoで相乗性の放射線増感効果が示されている数少ない薬の一つである。しかし、その作用機序は不明な点が多い為、私たちはまずヒ素単独処理による解析を行ってきた。昨年までに、ヒ素による老化様細胞増殖停止誘導は、DNAダメージにより引き起こされ、ヘテロクロマチン形成を伴うことを報告した。本年度は、ヒ素による老化様細胞増殖停止誘導は、p53-p21経路により引き起こされるか否かを検証した。 [結果]老化様細胞増殖停止に機能することが知られているp16経路とp21経路のうち、異形性グリオーマではp16が欠損している為、残るp21の関与を異形性グリオーマ細胞株U87MGを用いて解析した。X線照射により、p53が正常な癌細胞が老化することは既に報告されているので、5GyのX線で照射された細胞を老化のポジティブコントロールとして用いた。X線5Gyと同程度のコロニー形成率(約10%)をもたらす条件として、1.25μMのヒ素で細胞を処理したところ、処理後6日目において、p21の誘導が放射線処理後と同程度に観察された。次に、キアゲンのsiRNAを用いてp53およびp21遺伝子のノックダウンを行った。ウェスタンブロットにより、p53及びp21ともに70%以上のノックダウン効率を確認した。この条件でp53またはp21をノックダウンした細胞をヒ素で処理した結果、放射線処理後と同様にヘテロクロマチン形成は消失した。以上の結果より、ヒ素は放射線と同様にp53-p21経路によりヘテロクロマチン形成を伴う老化様細胞増殖停止を誘導することが明らかになった。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {異形性グリオーマの放射線とヒ素による老化様細胞増殖停止の誘導に関する研究}, year = {2011} }