@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070638, author = {勝部, 孝則 and 森, 雅彦 and 辻, 秀雄 and 塩見, 忠博 and 小野田, 眞 and 勝部 孝則 and 森 雅彦 and 辻 秀雄 and 塩見 忠博 and 小野田 眞}, month = {Nov}, note = {放射線は,その電離作用により一次的に,あるいは細胞の代謝系に作用することで二次的に,細胞内活性酸素種(ROS)の増加をもたらす。ROSはその酸化作用により標的分子(DNAなど)の損傷を引き起こすと同時に,細胞内および細胞間情報伝達系に影響することが知られている。我々がヒト大腸癌由来のHCT116細胞からジーンターゲティング法により樹立したXRCC4遺伝子欠損細胞(XRCC4-/-)は,放射線だけではなく,ROSの一種である過酸化水素(H2O2)に対しても高感受性(生存率低下,染色体異常誘導)を示す。XRCC4-/-はDNA二本鎖切断(DSB)修復に関わる非相同末端結合不全であることから,H2O2によってもDSBが誘導されている可能性がある。実際,HCT116親株とXRCC4-/-の両細胞で,H2O2処理後にγH2AXおよびATM[pS1981]の核フォーカスが誘導されることを確認している。今回,これらのフォーカス形成の動態についてさらに詳細な検討を行った。その結果,H2O2に曝された細胞におけるγH2AXフォーカスは,(1)個々の輪郭が不明瞭,(2)誘導される数が細胞毎に不均一,(3)多くがATM[pS1981]フォーカスと共局在しない,(4)8時間後までに一旦消失した後,24時間後に再誘導される,などの点でX線で誘導されるフォーカスとは明らかに異なる特性を示すことが見いだされた。以上の結果から,H2O2に曝露された細胞では,X線とは異なる機構でDSBが誘導されると考えられた。現在,H2O2によるγH2AXフォーカスの誘導と細胞周期の関連について検討中である。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {過酸化水素で誘導される遅延型γH2AXフォーカス形成}, year = {2011} }