@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070633, author = {高居, 邦友 and 宮澤, 浩人 and 小林, 純也 and 竹崎, 達也 and 秀, 拓一郎 and 平山, 亮一 and 近藤, 亨 and 小松, 賢志 and 高居 邦友 and 宮澤 浩人 and 小林 純也 and 平山 亮一 and 小松 賢志}, month = {Nov}, note = {グリオブラストーマ(膠芽腫)はきわめて悪性の脳腫瘍であり、 増殖が速く、放射線・抗癌剤に耐性を持ち、高確率で再発する。こ れらの性質の原因として、腫瘍組織中に存在する癌幹細胞(グリ オーマ幹細胞)が治療後にも生残することが考えられている。しか し、なぜグリオーマ幹細胞が放射線・抗癌剤に対する抵抗性を有す るのかについては未だ明らかではない。放射線や抗癌剤の多くは DNA を障害することで抗腫瘍効果を及ぼすことから、グリオーマ 幹細胞でのDNA 修復の活性化が、細胞レベルでの抵抗性の有力な 要因と考えられる。本研究では、幹細胞機能の一つである腫瘍形成 能に直接関与する因子Plagl1とその抑制因子Sox11をマーカーと したグリオーマ幹細胞を用い、放射線・抗癌剤に対する細胞特性を 解析することで、その治療耐性の分子メカニズムを解明することを 目的とする。グリオーマ幹細胞(Plagl1陽性)とグリオーマ分化細 胞(Sox11陽性)を放射線・各種抗癌剤で処理したところ、グリオー マ幹細胞はDNA 架橋剤に対してとくに強い抵抗性を示した。また、 グリオーマ幹細胞では放射線照射後のDNA 修復の進行を示すγ H2AX フォーカスの減衰が遅延した。これらはグリオーマ幹細胞 における相同組換え修復の亢進を示唆するものであり、さらに、架 橋剤マイトマイシンC 処理に対しグリオーマ分化細胞では細胞周 期の停滞とアポトーシスが検出されたが、グリオーマ幹細胞ではい ずれも殆ど見られなかった。以上の結果から、グリオーマ幹細胞で は、相同組換え修復の亢進によってDNA 損傷が効率よく修復され、 それによりアポトーシスが抑制されることで、高い生残性すなわち 治療耐性を得ているものと考えられる。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {グリオーマ幹細胞のDNA 修復能}, year = {2011} }